2012-01-28
HP は昨年独自のWebOSを搭載したPCを発表。早くも販売終了を発表したかと思ったら、2012/1/9 に webOS をオープンソース化すると発表した。このまま埋もれてしまうよりもオープンソース化すれば、タダで新機能が追加されるかも知れません(Wikipedia WebOS)。そう言えば Google ChromeOS ってどうなったの・・・・
Google ChromeOS は、ネットブックに使用する事を想定して開発したオープンソース。同社のAndroid は、スマートフォンへの搭載を想定したOSであるが、7~10インチのタブレットに採用される事もあり微妙な存在か。そんな ChromeOSは、現在も開発を継続しており、VirtualBOX と USB起動できる環境が無償で提供されていました。そんじゃ、試してみるか。
まず Google ChromeOS Vanilla をダウンロードします。現在試す事ができるのは、Linux版とMac版で、Windows版は Coming soon となっている。Linux版は、VirtualBOX の vdi と USB の img ファイルが用意されています。とりあえず Linux の最新 2012/01/20 のBulid Version 1602.0.ref7df61a を試しました。どちらも 250MB 程度。
1.VirtualBox で ChromeOS を試す
ダウンロードしたzipファイルを解凍して、Windows 7 x64 の VirtualBox Ver4.1.8 にOSを新規追加するのみです。
新規をクリックしてウィザードに従いゲストOSを作成します。よくわからなかったので Other/Unknown を選択しましたが、Wikipedia ChromeOS によると Ubuntu がベースになっているそうです。
とりあえず、メモリを4GB割り当てました。
仮想ハードディスクの指定で、ダウンロードした vdi ファイルを指定します。
準備完了、さあ起動します。
言語選択、キーボードの選択をします。ネットワークは自動で認識されていました。
アップデートが無いか確認する機能がありますが、ここでは[ESC]でスキップ。
Googleログインが必要で、Gmail のアカウントが無い場合はアカウントを作成する必要があります。これは(おそらく)将来、Googleストアで有償アプリにお金を使ってもらうビジネスモデルが重要だからですね。Apple も Amazon も Google も同じ事を考えているのか。
ログインアカウントの画像を選択します。
次に表示されるのがトラックパッドのチュートリアルです。クリック、右クリック、スクロール、ドラッグの操作を強制的に覚えていただきます!(マウスで操作してもOKです)。
最初に Google Chrome のWebストア画面が開きました。Crome ウェブブラウザを全画面表示したのと同じ画面です。そう言えば、Windows 8 の何とか言うUIに似ている。
右上のスパナアイコンで設定を変更する事ができます。ログアウト、終了のメニューもここにあります。
起動時はUS時間設定されているので、日本時間に変更します。
バージョン表示、タスク表示やフォルダ表示機能も組み込まれています。Flash も問題なく動作しました。Webのパスワードを記憶させる・記憶させないも設定で選択可能。
次回起動時は、ログイン画面が表示されます。ゲストユーザというのもある。VirtualBox の動作でも軽くて快適です。実用間近って感じですね。
2.USBメモリ起動で ChromeOSを試す
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると 2GB の .img ファイルができます。これを4GB のUSBメモリに DDWin で書き込みました。
img ファイルをUSBに書きこむのに DDforWindows 2010-05-26 Ver 0.9.9.6 を使いました。履歴によると Windows 7 で動作確認済みになっています。
DDWin.exe を右クリックして管理者として起動します(通常起動では、USBメモリが認識されませんでした)。
ファイル選択で .img ファイルを指定して <<書き込み<< をクリックするとUSBメモリにイメージを書き込みます。まるごと 2GB 書き込みをするので、少し時間がかかります。
書き込みを完了。DDWin は、USBメモリをまるごとバックアップをとる事もできますので、覚えておくと何かに使えるかも知れませんね。
完成したUSBメモリを ASUS M4A88TD-M+PhenomII 955 で起動するか確認しましたが、残念ながら panic になっているようです。AMD PhenomII は対応していないのか。
ついでに、Panasoinc Let'sNote CF-R8W intel CoreSolo で起動してみると、こちらは無事動作しました。無線LANも問題なく動作してSSIDを選択してKeyを入力するだけでInternetに接続して起動。なんと、電池残量も右上に正しくアイコンで表示しています。
トラックパッドのチュートリアルも動作しました。2本指でスクロールするのは便利ですが、最後のドラッグドロップができなかった。2本指でスクロールできるので2本指は認識しているハズですが、パッドが小さいからか、操作方法が悪いのか不明。クリックしてドラッグする方が簡単ですし問題ありません。
ChromeOSとしては問題なく動作するのですが、USBメモリにキャッシュかスワップを書きこんでいるようで、Web画面を更新すると少し待たされます。メモリは4GB搭載しているのにな・・・。使えなくも無いが、もう少し高速なUSBメモリであれば改善されるかも知れません。
終了すると USBメモリにキャッシュを書き込み終了するのですが、筆者の環境では、IRQ Error と表示されて電源が落ちませんでした。電源SWを長押しして強制終了する必要がありました。
USBメモリで自分専用のWEB環境を持ち運びできると、外出先で他人のPCを借りる場合にパスワードや履歴、クッキーが残らないので安心です。Webが動けばほとんどの事ができるようになりました。WebOS が一般に利用できるのは、もう少しかかるようですが、Windows が不要になる日もそう遠くないかも。
なおUSBメモリは、FATでもNTFSでも無くてLinuxのファイルシステムなので、Windows からUSBメモリにアクセスできません。USBメモリはChromeOS起動専用になりますが、ChromeOS の設定をしたUSBメモリから、DDWin でイメージをHDDに書きだしておけば、次に使う時までHDDに 設定済みChromeOS を保存しておく事もできますね。
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