2015-11-02
タントのフロントスピーカは16cmなので、16cmの KENWOOD KFC-RS161(3,910円)なら、そのままねじ止めできるが、ここでは、インナーバッフルを自作するので、あえて 17cm の KFC-RS171(3,780円) を買いました(過去記事はこちら)。
12mm のMDF材(300x600x12 343円)をコーナンで買って来て、電動トリマ(EARTH MAN 高儀 5,054円)と付属の円切り治具で加工しました。トリマを使うと簡単に加工できます。電動工具があれば、インナーバッフルを自作するのは結構楽しい。
価格.com カースピーカで売れ筋2位でした。最安値は、かなり前から 3,780円前後となっているので、KFC-RS171が生産終了で安くなった訳では無さそうだ。Amazonでは、長期間に渡ってカー用品のTop100に居る。
KENWOOD 17cmカスタムフィット・スピーカー KFC-RS171(3,780円)
寸法は現行のKFC-RS173と同じでした。
マルチブラケット、タッピングネジ、パッキン、ホンダ/トヨタ/三菱/汎用の変換コードが付属している。
マルチブラケットは、不要な部分をカットして各車に合わせる事ができる。これだけ穴があればダイハツ タントにも合いそうだが、合う穴はありませんでした。
今回は、この17cmのスピーカに合わせたインナーバッフルを自作します。最初に型紙を作ります。前回は運転席を確認したので、助手席の内貼りを分解しました。
運転席側にはありませんでしたが、助手席はセンターピラーが無いので、これに代わるドアの柱部分が太くなっていて樹脂のカバーが付いてます。ドア内貼りとはめ込みなので、最初にこれを取り外します。
ツイータは外さないでもドアの内張りを剥がす事は可能ですが、内貼り剥がしで白いクリップを剥がしておきました。構造が解れば取り外しは簡単。
このパネルを剥がすのは助手席側も苦労しました。
ネジは3か所です。
内貼りを下から順にバリッと剥がしました。
スピーカを外します。
窓ガラスを半分降ろして、内部の隙間を確認しておきます。スピーカ付近では、窓ガラスからドア外側まで25mm、窓ガラスからスピーカ取り付けまで 55mm ありました。吸音材など貼る場合は、窓ガラスに干渉しないように注意が要ります。
A4のコピー用紙をねじ止めして、マジックでお絵かきしました。これよりもはみ出て良い範囲と、ダメな部分をマーキングしておきます。運転席側はこれと左右対称なので、この型紙を裏返すとできます。
この型紙を参考に、MDF材 12mm で 外周φ180mm、スピーカの穴 φ140mm でドーナツ型にカットして、干渉する場合は、現物合わせで削る事にしました。
EARTH MAN 高儀 電動トリマ 5,054円 ★★★★
ストレートビット、円切り、直線の治具が付属しています。治具を使うのは今回が初めてなので、トリマの使い方を「新トリマー&ルーターテクニック―木工が楽しくなる! 魔法のパワーツール の使い方」で勉強しました。
180mmの四角を書いて対角から中心にマークして木ネジで円切り治具を固定します。最初は、トリマを5mmで削りました。ところが溝はφ170mm になってしまいました。原因は、木ネジと中心の穴に遊びがあるので、外側に引っ張って加工すればφ180mmになったハズでしたが、中心に押しながらカットしたので小さくなってしまった。いきなり失敗です。トリマを始動する時に遊びはあった方が良いが、遊びがある場合は要注意ですね。
気を取り直して、2回目は正確にφ180mmにカットできました。
治具で2枚目(3回目)も同様にカットします。
次は、外側がφ140mmになる様に調整します。トリマを差し込む穴を開けました。
付属の円切り治具は、φ150mmが限界で調整できない。
アルミ板で治具を自作しました。
失敗はもう許されないので、少し小さ目に溝を掘ってから微調整してφ140mm に合わせてからカットしました。今度は外側が要るので、外に引っ張るとφ140mmになるように調整しました。
スピーカが入るか確認。問題無しでした。
MDF材が12mmなので木ネジだと強度が不安。そこで、スピーカを取り付けるネジ穴に「つめ付きナット(10個 127円)」を埋め込みます。
M5サイズなので、7mmで下穴をあける必要がありますが、7mmのキリがありません。手持ちの 8mmで問題無いか実験。
少し遊びがありますが問題無し。完全にフラットでは無いですが、スポンジを挟めば使えると思う。「鬼目ナット」 を穴に押し込む方法だと完全フラットに出来たようです。
スピーカの取り付け穴が完成。M5x10のなべネジ(10個 108円)だと、スポンジを挟むと届かない可能性があるので、M5x15 を買ってくる必要がある。M5x10 の10mmは、なべ頭を含めたネジの全長なので、ネジの部分は10mm無いのが計算違いでした。
インナーバッフルの取り付け位置にM6の穴を開けます。失敗に備えて、純正に戻せるようにしておきたいので、現在のネジ位置から10mmずらしてインナーバッフルに穴あけしました。固定には、M6x25ステンレス製の皿ネジを使います。皿ネジが面一になるようにカッターで皿の溝を掘りました。
これで、インナーバッフルの加工は完了です。MDFを削った屑が砂のように細かいので掃除が大変でした。
タントに合わせて干渉する部分を削ってから塗装しようと思いましたが、もう一度タントの内貼りを分解するのが面倒なので、先にラッカ―スプレイで塗装しました。
(注意)MDF材は吸湿性が高いので塗装しておく必要があります。
続き タント スピーカ交換(3) 取り付け を読む>>
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