2016-12-31
親戚からハードディスク(以下HDD)が壊れたようで、アクセスランプが点滅していつまで待っても消えないと相談された。HDDには大切な写真が入っているので、HDDの修復を業者に依頼するしか無いのかと。会社でHDDの修復を業者に依頼した時に数十万円取られたが、肝心のデータは戻らなかったので、安易に出さないでと説明。年末の休みに見てあげると約束。
HDDが届きました。USB接続のHDDをPCに接続すると、HDDのアクセスランプが点滅して消えない。まず、このアクセスを止めないと・・・
これが預かったTOSHIBA HD-PE10TR です。USB3.0接続の1TB のポータブルHDDです。Windows10にUSB接続するとフォルダの一覧は取れましたが、アクセスランプが点滅して消えない。どういう事なんだろうか・・・
以前、USB-SATA変換の故障でHDDのアクセスが不安定になった事があったので分解してみる事に。はめ殺しでしたが、時計用の裏ぶたを開ける道具でこじ開けました。
HDDは一般的なSATAではなく、USB接続の専用HDDでした。これだと素人は手のつけようがありません。
1.HDDの状態を確認する
PCを再起動して、もう一度USBを接続すると、やっぱりHDDのアクセスランプが点滅して消えません。もしかすると・・・
SHIFTを押しながらUSB HDDを接続すると、アクセスランプは連続点滅しませんでした。Windows が自動でUSB接続されたHDDの中を読み込むので、エラーセクタの読み出しでリトライしている為ですね。SHIFTを押してUSBを接続すると自動起動を止める事ができました。
CrystalDiskInfo を起動すると[注意]と表示されました。C5 代替処理保留中のセクタ数に問題があるらしい。数値は100で異常ではないようですが、[注意]にマウスを合わせると、代替処理保留中のセクタ数:928 と表示されました。これが故障の原因らしい。電源投入回数がたったの97回、使用時間860時間で故障するとは、早すぎるような・・・
2.クローンディスクを作成する
同じ1TBのHDDドライブがありましたので、EasusToDoBackup でクローンを作成する事にしました。 少しバージョンは古いですが・・・
ソースドライブとターゲットを選択します。逆にコピーしたらすべてを失うので慎重に確認しながら実行。最初は順調にCOPYしていましたが、途中でソース側HDDのアクセスランプが点滅して進捗しません。読めないセクタをリトライしているようです。このまま待ればクローンを作成できたかも知れませんが、長時間のHDDをアクセスすると壊れかけたドライブに負担をかけるので、いったんキャンセル。
※Windowsベースのバックアップソフトウェアは、エラーセクタをSkipできないので、Linuxで起動するバックアップソフトウェアを使うとエラーを無視してCopyできますが、今回は出番無しでした。
3.手作業で生きているデータを取り出す
SHIFTを押しながらUSB接続して、フォルダを開くと写真が読み取りできました。読めないフォルダを飛ばして、読み取り可能なフォルダを1個づつ健康なHDDにバックアップします。
結局、読み取りできないフォルダが2個、読み取りできない写真が4枚ありましたが、ここまで救出できれば合格でしょう。もう壊れても大丈夫です。
ここで、CrystalDiskInfo で表示された SMARTの情報の意味を調べました。
以下引用