TDR125 キャブレターをオーバーホール

2016-03-20

YAMAHA TDR125 で走行中に突然エンジンストールしたので、点火系を確認したが問題無かった。今回は、燃料系を調べる事にした(過去記事はこちら)。

R0015858

キャブレターをオーバーホールしました。以前、CBR250RH 87' で4連キャブをOHした事があるが久しぶりの作業となる。TDR125 のキャブレターは単気筒であるが、冷却水が循環しているので冷却水(クーラント)を抜かないといけないし、ガソリンタンク、エアフィルタを取り外すのも簡単じゃ無い。TDR125 EU02' は、2007年の登録ですでに9年経過しているので、これを機会にメンテしておく事にした。

R0015830

ガソリンコックのキャブレターに行く燃料ホースを抜いて、ガソリンコックが付いた状態でガソリンタンクを外します(コックが隙間を通らず悪戦苦闘)。

R0015831

R0015832

ガソリンタンクの下には、大容量のエアクリーナが付いてます。

R0015834

スポンジにオイルを染み込ませた湿式フィルタですが、125cc にしては大きいのに驚きました。本来なら、スポンジを灯油で洗ってからエンジンオイルを染み込ませて軽く絞るのですが、特に汚れていないので、このまま。年数が経っているのでスポンジが劣化している恐れがあるからだ。

R0015836

エアクリーナを外しました。

R0015837

R0015840

R0015841

キャブレターが見えました。

Cci20160319_0001

R0015845

キャブレターには、エンジンヘッドから冷却水が流れて来るので、キャブレターを外す前に冷却水(クーラント)を抜く必要があります。サービスマニュアルでは、クーラントを2年ごとに交換する事になっているので、良い機会だ。

R0015846

R0015848

ウォーターポンプのドレインボルトを外します。排出されないので、ラジエターキャップを外すとクーラントが勢いよく飛び出したので、慌ててバケツで受けました。エンジンオイルのように下に落ちないので注意。

R0015852

インテークマニホールドのネジを緩めてキャブレターを外して、冷却ホースを外します。

R0015855

キャブレターのピストンバルブ、ニードルジェットを外します。ここは分解しないでクリーナキャブで洗浄するだけにしました。ここでガソリンの濃さを調整する事ができます。濃くすると燃費が悪くなるが冷却効果がある。薄くすると燃費は良いが高温で焼きつく恐れがあるので調整は難しいのですよ。

R0015860

やっと、キャプレターを摘出できました(心臓みたい)。

R0015863

R0015864

R0015865

リードバルブが損傷していないか確認しておきます。ここも経年変化で不安だったのですが、問題無いようです。

Cci20160319

ここから、サービスマニュアルを見ながらキャブレターをオーバーホールします。もとに戻せるように写真を撮りながら作業しました。

R0015871

R0015872

チョークレバー(スタータセット)を外します。

R0015875

R0015876

フロートチャンバを分解します。ガソリンが漏れてきました。

R0015878

R0015879

R0015880

フロートを外して、ニードルバルブを取り外して分解したいが、フロートピンが抜け無い。しかたが無いので、クリーナキャブを大量にかけて、洗い流すだけにしました。ジェットニードルバルブが開くフロートの角度を確認しておきます(問題無い限り、角度は触らない方が無難でしょう)。

R0015888

R0015883

メインジェットは、#270 でした。メインジェットを交換すると、アクセル全開時の混合比が変わります。

R0015889

メインジェット横のパイロットジェットを外しました。やや詰まっているので、クリーナキャブとエアブローで洗浄します。真鍮の部品は柔らかいので針金等は使うと傷が付きます。

R0015885

スロットルストップスクリューは、アイドリングを調整するつまみです。

R0015890

R0015893

パイロットエアジェットです。組み立て時は、軽く締めた状態から 1+1/2 回転戻します。

R0015892

キャブレター本体 と 取り外した部品は、クリーナキャブで洗浄、エアブローで汚れを吹き飛ばします。後は、逆の手順で元通りに組み立てました。

今回、キャブレターをオーバーホールしました。リードバルブも問題ありませんでしたがエンジンはかかりませんでした。プラグの様子を見ると、適度に濡れているので、ガソリンはシリンダまで来ているようです。もう一度、プラグの火花テストをすると、火花が飛ばない。プラグをクリーナキャブで掃除したのが失敗だったんでしょうか・・・
前回は、確かに火花が飛んでいましたが、やっぱり、プラグを交換する必要があるようです。プラグは標準のNGK BR9ES を イリジウムプラグ DENSO IW27 に交換してあります。自動車だとイリジウムプラグにすると交換する必要は無いハズなのですが、2輪の2stエンジンではプラグの寿命は、5000km程度らしい。

続き TDR125 イリジウムプラグ、クーラント交換 を読む>>

関連記事

トラックバック

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
04 | 2023/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
月別アーカイブ
プロフィール

magumataishi

Author:magumataishi

トヨタ ハリアー、スズキ ハスラー、ダイハツ タントのチープな改造ネタを公開。バイクはヤマハ TDR125。OPPO Reno5 A、PC周辺機器、デジタル一眼、電子工作、PCオーディオ、ホームシアター、TEAM SHACHIなどの雑記です。 Since 30,Apr 2017

QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: