2016-03-12
無料モニターでいただいた i-dio Wi-Fiチューナで放送を視聴してみると、音質は良いが1階だと窓際でもV-Lowの電波が弱くて安定でして使えませんでした。ワンセグは受信できるので、感度はあまり良くないようです。また、アプリの完成度をもう少し上げてもらわないと、受信できないまま諦めてしまう人も多いのでは無いかな。本体にイヤホンジャックがあれば、車載で使おうと思ったが、これは、外部アンテナジャックでした(過去記事はこちら)。
5万台無料モニタで配るくらいだから、どんな設計なのか気になったので、分解してみる事にしました。なんと、SoCは RENESAS製 SH726A(SH-2A) を使っていました。Wi-Fi を搭載しているので、容易に開封できない構造になっていますが・・・
トルクス6角ドライバが必要です。
星の中央に凸があるので、左のトルクスタイプになりますが、右の星形タイプでもなんとか回す事ができました。
ネジを2本外しても簡単に開きません。下2ヵ所に深い爪があり、がっちり止まっていました。なんとか、爪を折らずに開封できました。
全面シールド版です。フレキで接続されているのはSDIO か USB の Wi-Fiモジュールでしょうかね。
基板を取り出すと Li-ion電池が見えます。
電池は危険なので電源コネクタを外します。電池は 3.7V 1150mAh 4.3Wh ミツミ製です。安価な Ni-MH では無いのですね。
フレキケーブルをピンセットで外します。ロックが無いタイプです。
基板の裏面には、製造検査用のTESTピンを立てる接点が出ています。シールド版は、はんだ付けされているので、吸取り器ではんだを取り除きます。
シールド版を外すと基板を見る事ができました。
メインのSoCは、U2 R5S726A0D216FP で RENESAS製 SH726A(SH-2A) 32bit 216MHz動作可能で SRAM を 1.25MByte 内蔵してます。専用SoCでは無いのですね。USB Host を内蔵していますが、SDIOは持っていないので、Wi-Fi はUSB接続と思われます。U1 SPANSION FL164K は、64Mbit(8MByte) のSPI Flash ROMです。
SoCの横に12.000Mhzの発信器があります。右側はmicroUSBの 5V 又は 3.7V Li-ion電池 から3電源を作っているようです。U3 ST Micro 402Rb は詳細不明ですが、位置的に電源ICでしょうか。microUSB の下にクリップなど針金で押す隠しPUSH SWがありました。
SoCの左下 U4 885521H も不明です。アンテナに近いのでV-Lowチューナだと思います。小さな発信器がありますが、解読不能。
Wi-Fiモジュールです。パターンアンテナが見えます。
シールド版に貼りついてましたが、簡単に外れました。放熱シートでシールド板に熱を逃がしているのですね。放熱シートを剥がすと何か情報がありそうですが、代わりの放熱シートが無いので、分解はここまでにしておきます。
もとに戻して、無事起動する事を確認しました。これから、アプリも改善されると思うのて、放送内容も充実するまで待ちましょう。
なお、i-dio Wi-Fiチューナ無料モニターの第2期 3万台を 4/30 まで募集中です。興味のあるかたは、応募してみてはどうでしょうか。
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