2007-06-10
実は、「4輪用のエンジンオイルを2輪に使っても大丈夫ですか?」
というメッセージをいただきました。
2ストエンジンは、ミッションとクラッチだけなので、4ストエンジンと違って、オイルの性能なんて関係無いと思っていましたが・・・・・
これまで、CB250Tは8万キロ、CBR250RHは4万キロ、CBR250RRは5.7万キロ走行して来たが、すべて4輪用のオイルを使用して来たし、クラッチが滑るなどのトラブルはなかった。
気になったので、Webで調べてみると、2輪に4輪用のオイルを使用しているという人も多いのが判る (過去記事 TDR125 ミッションオイル交換 の続き
2輪のエンジンは4輪に比べて常用回転数が高く、高温になりがちである。また、オイルに浸っていながら滑ってはいけないクラッチと、オイルの分子を切るような力が働くミッションを一緒に潤滑している点が異なるそうだ。
実は、先週交換した Castrol GTX DC-TURBO の仕様をWebで調べると「2輪車にはご利用いただけません」とハッキリ書いてありました。
しかし、4輪用のエンジンオイルがすべてダメという事ではなく、2輪に適さないオイルもあるという事です。
最近のオイルは、燃費を重視して 5W-30 や 0W-30 といった低粘度設定のものが多く、モリブデンなどの減摩剤を配合してたり、リンを可能な限り減らされています。その結果、バイクに使用するとリンの不足によるミッションの潤滑不良や低粘度による高温域での油膜切れ、減摩剤によるクラッチの滑りを起こす可能性が高くなったそうです。
そこで、1998年に日本でバイクへの適合性を考えたJASO(日本自動車技術協会)規格が設定され、MA、MBの2グレードが生まれた。
2輪では JASO MA を使えば間違い無いという事らしい。
しばらくこれで走って様子をみてみますが、念のため早々に交換する事になりそうです。
詳しく知りたい方は、こちらの解説が参考になります。
続き TDR125 ミッションオイル交換(2) を読む>>