2009-06-11
リチウムイオン電池 (Li-ion電池) を長持ちさせる方法(劣化させない)方法という記事があったので、要点をまとめておきたい。
一般的にリチウムイオン電池の寿命は 400~500回 の充電に耐える。新品の 50% の容量になったら寿命なんだそうです。
しかし、そんなに繰り返し充電していないのに使えなくなった経験は無いでしょうか。使わないのが一番かと思ったら、保管方法にも注意がいるというお話。
日経「バッテリー延命術(今日から始める長持ちテクニック)」 によると
・「満充電を避ける」充電は80%程度で停めるのが良い
・「空になるまで使わない」
・「高温を避ける」CPU等の熱で高温にならないよう使用する
・長期保管は 50% 充電して涼しい場所に保管
この記事では レノボ ThinkPadシリーズ を例に80%充電の制御を説明してますが Panasonic Let's Note でも同様の制御を行っています。さらに、Let'sNote ではAC電源につなぎっぱなしで使っても頻繁に充電しない制御がされていたと思います。
おかげで、仕事で毎日使っている Let'sNote CR-R3 はまだ3時間は電池で動作しますよ。
HP Pavilion dv5/CT にこのような制御があるのか確認できていませんが、現在はAC電源で使用して持ち運ぶ事が無いので、電池は最初から取り外しています。もちろん、50% に充電して涼しい場所に保管してあります。
Apple は、NoteBookのバッテリ長期保管について「バッテリーを50%充電した状態で保管」を薦めています。
Wikipedia リチウムイオン二次電池 によると、リチウムイオン電池は常用領域と危険領域が非常に接近しているので制御が難しい。エネルギー密度が高いために短絡すると過熱、発火の恐れがある。また、リチウムイオン電池の電圧と正極・負極材料の安定性が悪く、過充電は電池を急激に劣化させ、最悪の場合は破裂・発火するのだそうです (昨年、パソコンの発火が問題になりましたが、これは製造工程上の問題であったと思いますが)。
ようするに、満充電状態は電極が安定していない。長期間この状態で保存すると電池が急激に劣化する。そういう特性の電池なんです。なんとも欠点だらけの電池ですね。
このリチウムイオン電池の特性で困るのがデジカメの予備電池です。予備電池は、使用中の電池が無くなった場合に備えて持っているので、Casio の EXLIM を使っていた頃は、予備電池を常に満充電にして保管していました (この頃は知らなかった)。
確か1年ほどで、30枚も撮影できない状態になったので、リチウムイオン電池の寿命ってそんなもんだと思っていました。メーカは、リチウム電池の特性をもっと告知するべきですね。
現在は、写真を撮りに行く前に予備電池を満充電してこれをカメラに入れ、使用中であった電池を予備として持参するようにしています。この使い方だと、予備の電池は80%以下で保管されているハズ。
携帯電話は80%充電というわけには行かないですが、電源を切らないので満充電のままで長期保管される事はありません。毎日充電して、1年ほどで寿命が来たら消耗品とあきらめるしか無いですね。
CNET Japan の記事「iPhoneのバッテリーが消耗したので交換してもらった(まとめ)」 を読むと、1年前後で電池の容量が少なくなり WiFi や Bluetooth をOFF にしないと1日持たなくなったそうで、これじゃ、携帯として使えないじゃないか・・・・
日本ではSBM の2年縛りがあるし、電池交換できないiPhone の構造ってどうなの???と考えてしまいます。