2022-11-13
中華製のLCD表示付きのDC昇降圧コンバータの性能に驚きましたが、もう1つ見つけました。 マイコンを搭載してトリガ入力から設定した時間でリレーをON/OFFする「プログラマブル遅延タイマー」です(過去記事はこちら)。

サイクル遅延タイマー基板 x3枚 (906円)
3桁の7セグ表示と操作ボタンが4個ついていて、動作プログラムと時間を設定するとトリガー入力でリレーがONします。トリガー無しで電源投入で動作するプログラムもあります。中華製でマニュアルも付属しないので使いこなすのが難しいのですが、面白い製品なので頑張って取扱説明書を作成しました。

Amazon の国内発送で購入可能ですが 880円以上しますが、AliExpress だと 159円x3個+送料429円 の合計906円でした。


AliExpress Standard Shipping なので中国から10日ほどで到着しました。




マニュアルは付属しないので、Webに記載の情報はこれだけです。
検索すると、色々調べた方の情報も見つかりましたが、分かりにくいので色々実験して忘備録としてまとめる事にしました。




実験用に12Vファン、押しスイッチ、6Vの電源を接続しました。
microUSB を接続して電源にする事も可能ですが、この場合はトリガー電源(3~24V)を別に用意する必要があります。
トリガーはフォトカプラで絶縁されていて GND-T は GND と絶縁されています。今回は同じ電源でトリガーをかけるので、GND-T をGNDと接続しています。
タクトスイッチが 4つ STOP, SET, UP, DOWN と並んでいますが、組み合わせで色々な設定をする事が出来ます。
[STOP]
動作中に[STOP]を押すと”OFF”と表示してリレーをOFFします(プログラムは止まりません)。
”OFF”状態でもトリガーが入るとプログラムが開始しますがリレーはOFFのままです。もう一度[STOP]を押すと、”ON” と表示してリレーが動作可能となります。
”OP” 時間の設定時に[STOP]で時間単位(1/10秒、秒、分)を切り替えることができます(詳細は後述)。
[STOP]長押しで7セグLED表示を消して消費電力を抑える事ができます(詳細は後述)。
[SET]
[SET]長押しで プログラムを表示します。[UP][DOWN] でプログラム P1.1 > P1.2 > P1.3・・・> P4 と表示されますので、[SET]で決定。次に OP(ONの時間)、CL(OFFで待機時間)、LOP(ループ回数) を[UP][DOWN] で変更した後、[SET]で決定。[SET]長押しで設定完了です。
[UP][DOWN]
プログラム、OP時間、CL時間、ループ回数を上下させます。
待機状態(”000”表示)の時、[UP]を押すとプログラムと時間、回数を順に表示する機能があります。
[DOWN]を長押しすると”F4”と表示してリレーの動作が反転します。もう一度[DOWN]長押しで”F3”と表示すると通常状態に戻ります。
実際に P1.1 の設定をやってみます。

[SET]を2秒程度長押しするとプログラムが表示されます。[UP][DOWN]で ”P1.1”に変更して[SET]を押します。


"OP"表示の後 3桁の数字が表示されます。[UP][DOWN]で3秒 ”03.0” に設定します。この時、[STOP]を押すと時間単位を変更できます。

小数点が2桁目にある場合は1/10秒単位で、0.1~99.9秒まで
小数点が1桁目にある場合は1秒単位で、1~999秒まで
小数点が全桁にある場合は分単位で、1~999分まで設定可能
[SET]で確定、[SET]長押しで設定完了で ”000”表示でトリガーを待ちとなります。
ここからは、各プログラムの動作を解説します。

P1.1 は、トリガー入力で OP時間リレーをONします。
P1.2 は、上記と同じですが、プログラム動作中にトリガー入力があるとOP時間がリスタートするところが異なります。
P1.3 は、プログラム動作中にトリガー入力があると停止します。
P1.4 は、電源ONと同時にプログラムを開始します。

P2.1 は、トリガー入力で CL時間待って OP時間リレーをONします。
P2.2 は、上記と同じですが、プログラム動作中にトリガー入力があるとCL時間からリスタートするところが異なります。
P2.4 は、電源ONと同時にプログラムを開始、CL時間待ってリレーをONします(OP時間は無関係で常時ONとなる)。
注意)OP時間単位は変更できますが、CL時間の小数点は表示なしで、1/10秒単位固定 0.1~99.9秒までの設定となるようです。

P3.1 は、トリガー入力でOP時間リレーをON、CL時間待って1サイクル。これをLOP回数繰り返します。プログラム動作中にトリガー入力があると停止します。
P3.2 は、電源ONと同時にプログラムを開始、OP時間リレーをON、CL時間待って1サイクル。これをLOP回数繰り返します。

P-4 は、トリガー入力がレベル動作になります。トリガー High でプログラムスタートしますが High の間は、カウントダウンが停止ししています。トリガーが Low でカウントダウン開始、 High になるとOP時間がリロードされます。
以上で動作モードの説明は終わりです。
実際に操作してみないと理解は難しいかもしれません。

待機中の消費電力は、0.28W (6V 0.047A)ですが、7セグLED表示を消すと消費電力を抑える事ができます。

待機中に [STOP]長押しすると”C-P”と表示され、待機状態が5分間経過すると7セグLED表示を消して消費電力が10mA以下になります(正確な測定はしていませんが)。もう一度[STOP]を長押しすると”0-d”と表示して7セグLEDが有効になります。
※上記動作は、基板に JZ-801-V0.1 と表記されているバージョンです。
参考にしたYouTube:
ソフトウェアのバージョンが何種類かあって、動画の説明よりもいくつか改良されているようです。
動画ではカウントアップしていましたがカウントダウンの方が便利です。省電力設定ではLEDはすぐOFFになっていましたが、遅れて消えた方が便利です。

サイクル遅延タイマー基板 x3枚 (906円)
3桁の7セグ表示と操作ボタンが4個ついていて、動作プログラムと時間を設定するとトリガー入力でリレーがONします。トリガー無しで電源投入で動作するプログラムもあります。中華製でマニュアルも付属しないので使いこなすのが難しいのですが、面白い製品なので頑張って取扱説明書を作成しました。

Amazon の国内発送で購入可能ですが 880円以上しますが、AliExpress だと 159円x3個+送料429円 の合計906円でした。


AliExpress Standard Shipping なので中国から10日ほどで到着しました。




マニュアルは付属しないので、Webに記載の情報はこれだけです。
検索すると、色々調べた方の情報も見つかりましたが、分かりにくいので色々実験して忘備録としてまとめる事にしました。




実験用に12Vファン、押しスイッチ、6Vの電源を接続しました。
microUSB を接続して電源にする事も可能ですが、この場合はトリガー電源(3~24V)を別に用意する必要があります。
トリガーはフォトカプラで絶縁されていて GND-T は GND と絶縁されています。今回は同じ電源でトリガーをかけるので、GND-T をGNDと接続しています。
タクトスイッチが 4つ STOP, SET, UP, DOWN と並んでいますが、組み合わせで色々な設定をする事が出来ます。
[STOP]
動作中に[STOP]を押すと”OFF”と表示してリレーをOFFします(プログラムは止まりません)。
”OFF”状態でもトリガーが入るとプログラムが開始しますがリレーはOFFのままです。もう一度[STOP]を押すと、”ON” と表示してリレーが動作可能となります。
”OP” 時間の設定時に[STOP]で時間単位(1/10秒、秒、分)を切り替えることができます(詳細は後述)。
[STOP]長押しで7セグLED表示を消して消費電力を抑える事ができます(詳細は後述)。
[SET]
[SET]長押しで プログラムを表示します。[UP][DOWN] でプログラム P1.1 > P1.2 > P1.3・・・> P4 と表示されますので、[SET]で決定。次に OP(ONの時間)、CL(OFFで待機時間)、LOP(ループ回数) を[UP][DOWN] で変更した後、[SET]で決定。[SET]長押しで設定完了です。
[UP][DOWN]
プログラム、OP時間、CL時間、ループ回数を上下させます。
待機状態(”000”表示)の時、[UP]を押すとプログラムと時間、回数を順に表示する機能があります。
[DOWN]を長押しすると”F4”と表示してリレーの動作が反転します。もう一度[DOWN]長押しで”F3”と表示すると通常状態に戻ります。
実際に P1.1 の設定をやってみます。

[SET]を2秒程度長押しするとプログラムが表示されます。[UP][DOWN]で ”P1.1”に変更して[SET]を押します。


"OP"表示の後 3桁の数字が表示されます。[UP][DOWN]で3秒 ”03.0” に設定します。この時、[STOP]を押すと時間単位を変更できます。

小数点が2桁目にある場合は1/10秒単位で、0.1~99.9秒まで
小数点が1桁目にある場合は1秒単位で、1~999秒まで
小数点が全桁にある場合は分単位で、1~999分まで設定可能
[SET]で確定、[SET]長押しで設定完了で ”000”表示でトリガーを待ちとなります。
ここからは、各プログラムの動作を解説します。

P1.1 は、トリガー入力で OP時間リレーをONします。
P1.2 は、上記と同じですが、プログラム動作中にトリガー入力があるとOP時間がリスタートするところが異なります。
P1.3 は、プログラム動作中にトリガー入力があると停止します。
P1.4 は、電源ONと同時にプログラムを開始します。

P2.1 は、トリガー入力で CL時間待って OP時間リレーをONします。
P2.2 は、上記と同じですが、プログラム動作中にトリガー入力があるとCL時間からリスタートするところが異なります。
P2.4 は、電源ONと同時にプログラムを開始、CL時間待ってリレーをONします(OP時間は無関係で常時ONとなる)。
注意)OP時間単位は変更できますが、CL時間の小数点は表示なしで、1/10秒単位固定 0.1~99.9秒までの設定となるようです。

P3.1 は、トリガー入力でOP時間リレーをON、CL時間待って1サイクル。これをLOP回数繰り返します。プログラム動作中にトリガー入力があると停止します。
P3.2 は、電源ONと同時にプログラムを開始、OP時間リレーをON、CL時間待って1サイクル。これをLOP回数繰り返します。

P-4 は、トリガー入力がレベル動作になります。トリガー High でプログラムスタートしますが High の間は、カウントダウンが停止ししています。トリガーが Low でカウントダウン開始、 High になるとOP時間がリロードされます。
以上で動作モードの説明は終わりです。
実際に操作してみないと理解は難しいかもしれません。

待機中の消費電力は、0.28W (6V 0.047A)ですが、7セグLED表示を消すと消費電力を抑える事ができます。

待機中に [STOP]長押しすると”C-P”と表示され、待機状態が5分間経過すると7セグLED表示を消して消費電力が10mA以下になります(正確な測定はしていませんが)。もう一度[STOP]を長押しすると”0-d”と表示して7セグLEDが有効になります。
※上記動作は、基板に JZ-801-V0.1 と表記されているバージョンです。
参考にしたYouTube:
ソフトウェアのバージョンが何種類かあって、動画の説明よりもいくつか改良されているようです。
動画ではカウントアップしていましたがカウントダウンの方が便利です。省電力設定ではLEDはすぐOFFになっていましたが、遅れて消えた方が便利です。
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