2023-02-21
我家は平成元年築の鉄筋コンクリート2階建てで、これまで外壁・屋根のメンテナンスは一切していませんでした。外壁の塗装は部分的に剥がれチョーキング現象が認められ、屋根にはスレートが貼ってありますが2018年の台風21号で数ヵ所割れています。鉄筋コンクリート造りなので雨漏りの心配も無さそうで、見栄えが悪いだけなのでこれまで放置してました。

この度、ハウスメーカーにリフォームをお願いしたついでに外壁と屋根塗装の見積もりをお願いしたところ、あまりの高額に驚きました。ハウスメーカーには相見積もりを取る事を伝えて街の小さな工務店に相談。工事内容は同じなのに大手だとそんなにマージンを取るのかと驚きました。
1.ハウスメーカーの見積もり
我家を建築したハウスメーカーにリフォームを相談したところリフォーム専門の子会社を紹介されたので、ついでに外壁塗装の見積もりを依頼しました。見積り用に建屋の設計図面も預けており、見積までに2回も視察に来られた。細かな作業を積み上げた見積もりでしたのでかなりの高額となりました(これまで放置したので仕方がないかも)。細かな項目に分けた見積もりが出て来ましたが、絶対に損しない見積もりと言う感じで、営業さんの説明では必要性や作業内容が理解できません。
さらに、作業を開始した後、損傷具合が想定を超える場合は追加になる場合もあると説明。コストを下げる選択肢は無いのかと確認しましたが有りませんと。他社に相見積もりを取る事を伝えると、大手に依頼された場合は同様の金額になると思います。街の工務店さんにはかないませんがと・・・。現場作業は下請けを使いますが、厳しい基準で委託している業者であると自信満々。
ネットの情報では、20~30%の中間マージンを取るらしい。
ネットで一括見積する方法もあるが、一度に多数の業者と会話して見積もりをしてもらっても、価格だけで決められないので面倒になるだけだ。こちらには、専門知識が無いので見積の妥当性や作業内容は理解できない。
ここは信用できる業者さんに相談するのが得策だと思います。
2.工務店の見積もり
友人が自宅の外壁塗装をした時、数社の見積もりを取ったが、この工務店は色々提案してくれて技術的に信頼できるとの情報で連絡先を入手。大手ハウスメーカーは、相見積もり用に金額を隠した見積書を用意してくれたので、これを渡して見積もりをお願いしました。
条件:
・塗料は指定していないので、同等以上であれば変更可能
・不要な作業があれば省略してもらって良い
・着手時期は急いでないので3ヵ月くらいの範囲で調整可能
大手の見積もり項目:
①共通仮設工事
②直接仮設工事
③下地補修工事
④シーリング工事
⑤外壁等塗装工事
⑥鉄部等塗装工事
⑦防水工事
⑧洗い美装工事
⑨諸経費
同じ項目で見積もりしていただいたので、比較すると大手の見積もりは作業一つ一つに 単価x工数 が乗っていて 30%~40% 高い。作業員の仮設水洗トイレの設置まで請求するのか・・・
工務店からは、大手の見積もりとの違いと作業内容を現物を見ながら説明いただきました。工務店の見積もりは作業内容が増えても追加費用は請求しないらしい。十分安かったですが、値引きをお願いしたところ快く受けていただけた。
大手の見積もりが10% くらい高いなら「安心料として」検討できるが、話にならない差でしたので工務店にお願いする事とした。
気になったのは、昨年末までは暖かかったが急に寒くなった。
冬場の塗装作業は問題無いのか聞いたら、気温が低いと塗膜が固まるまで時間がかかるが、塗料メーカーは外気温が 5℃ 以上で問題無いとしているとの事でした。作業者は寒くて辛いでしょうけど・・
ネットで調べてみると、真夏、真冬は避けるべきで、春か秋がベストシーズンらしい。逆に言うと、冬場の外壁塗装は仕事が少ないはずで、腕の良い職人さんに来ていただけるかも。


足場設置工事は2人で半日の作業でした。


スレート屋根はコケが発生していましたが、高圧洗浄で綺麗になりました。剥がれかけた外壁塗装も高圧洗浄で吹き飛ばした後、欠損部分を調べてマーキング。



コンクリート、サッシの間をシール工事します。見てるとこれも大変でな作業です。

2階の屋根を先に仕上げます。シーラーを塗った後下塗り1回目は青く見えますが、2回目を塗ると黒くなります。

欠損している部分をモルタルで補修。

エアコンの配管を外して外壁を塗装します。

マスキングしてローラーで下塗りを始めます。


屋根の裏、バルコニーを塗装。


雨戸は足付けをしてから下塗り、上塗りで綺麗になりました。



バルコニーはコンクリート打ちっぱなしでした。シーリング交換の後プライマーを塗布、通気緩衝QVシートを貼ってからウレタン防水を2回、さらにトップコートを塗ります。通気口が設けられていてコンクリートから出た湿気を換気してウレタン塗料が浮かないように防水する工法らしい。

陸屋根部分はアスファルト防水されていました。大手の見積もりはアスファルトを撤去することになっていたが、工務店はアスファルトの上から防水工事する見積もりでした。
塗料の専門家が視察に来て老朽化したアスファルトを撤去する必要があるとの判断で、これも追加費用無しで対応いただけました。

アスファルトを撤去した後は、バルコニーと同じ手法で防水工事します。

スレート屋根の割れた部分を補修。スレートの間に塗料が入ると雨滴が溜まるので、隙間を空ける必要があるそうです。

最後に足場で塗れなかった部分を塗装します。

綺麗に仕上げていただきました。


施工後に、説明付きの工事写真と保証書(外壁塗装と屋根塗装は8年間、防水工事は10年j間)をいただきました。
今回は外壁塗装、屋根塗装、バルコニーの防水 を工務店さんにお願いしましたが、想定外の事もあったと思いますが追加費用無しで対応いただき、良い工務店さんにお願いして良かったです。
新築時のオリジナル色をベースに外壁、屋根、バルコニーの色を指定しましたが、色を変更すると大きくイメージが変わりますので、イメージチェンジしても良かったかも。
参考記事:
外壁塗装ジャーナル
プロが教える!外壁塗装をハウスメーカーに頼むメリット・デメリット
【2023最新】屋根+外壁塗装の費用相場と価格を左右する7大要素
通気緩衝QV工法
ベランダの床の防水はしないほうがいい場合もあるってホント?

この度、ハウスメーカーにリフォームをお願いしたついでに外壁と屋根塗装の見積もりをお願いしたところ、あまりの高額に驚きました。ハウスメーカーには相見積もりを取る事を伝えて街の小さな工務店に相談。工事内容は同じなのに大手だとそんなにマージンを取るのかと驚きました。
1.ハウスメーカーの見積もり
我家を建築したハウスメーカーにリフォームを相談したところリフォーム専門の子会社を紹介されたので、ついでに外壁塗装の見積もりを依頼しました。見積り用に建屋の設計図面も預けており、見積までに2回も視察に来られた。細かな作業を積み上げた見積もりでしたのでかなりの高額となりました(これまで放置したので仕方がないかも)。細かな項目に分けた見積もりが出て来ましたが、絶対に損しない見積もりと言う感じで、営業さんの説明では必要性や作業内容が理解できません。
さらに、作業を開始した後、損傷具合が想定を超える場合は追加になる場合もあると説明。コストを下げる選択肢は無いのかと確認しましたが有りませんと。他社に相見積もりを取る事を伝えると、大手に依頼された場合は同様の金額になると思います。街の工務店さんにはかないませんがと・・・。現場作業は下請けを使いますが、厳しい基準で委託している業者であると自信満々。
ネットの情報では、20~30%の中間マージンを取るらしい。
ネットで一括見積する方法もあるが、一度に多数の業者と会話して見積もりをしてもらっても、価格だけで決められないので面倒になるだけだ。こちらには、専門知識が無いので見積の妥当性や作業内容は理解できない。
ここは信用できる業者さんに相談するのが得策だと思います。
2.工務店の見積もり
友人が自宅の外壁塗装をした時、数社の見積もりを取ったが、この工務店は色々提案してくれて技術的に信頼できるとの情報で連絡先を入手。大手ハウスメーカーは、相見積もり用に金額を隠した見積書を用意してくれたので、これを渡して見積もりをお願いしました。
条件:
・塗料は指定していないので、同等以上であれば変更可能
・不要な作業があれば省略してもらって良い
・着手時期は急いでないので3ヵ月くらいの範囲で調整可能
大手の見積もり項目:
①共通仮設工事
②直接仮設工事
③下地補修工事
④シーリング工事
⑤外壁等塗装工事
⑥鉄部等塗装工事
⑦防水工事
⑧洗い美装工事
⑨諸経費
同じ項目で見積もりしていただいたので、比較すると大手の見積もりは作業一つ一つに 単価x工数 が乗っていて 30%~40% 高い。作業員の仮設水洗トイレの設置まで請求するのか・・・
工務店からは、大手の見積もりとの違いと作業内容を現物を見ながら説明いただきました。工務店の見積もりは作業内容が増えても追加費用は請求しないらしい。十分安かったですが、値引きをお願いしたところ快く受けていただけた。
大手の見積もりが10% くらい高いなら「安心料として」検討できるが、話にならない差でしたので工務店にお願いする事とした。
気になったのは、昨年末までは暖かかったが急に寒くなった。
冬場の塗装作業は問題無いのか聞いたら、気温が低いと塗膜が固まるまで時間がかかるが、塗料メーカーは外気温が 5℃ 以上で問題無いとしているとの事でした。作業者は寒くて辛いでしょうけど・・
ネットで調べてみると、真夏、真冬は避けるべきで、春か秋がベストシーズンらしい。逆に言うと、冬場の外壁塗装は仕事が少ないはずで、腕の良い職人さんに来ていただけるかも。


足場設置工事は2人で半日の作業でした。


スレート屋根はコケが発生していましたが、高圧洗浄で綺麗になりました。剥がれかけた外壁塗装も高圧洗浄で吹き飛ばした後、欠損部分を調べてマーキング。



コンクリート、サッシの間をシール工事します。見てるとこれも大変でな作業です。

2階の屋根を先に仕上げます。シーラーを塗った後下塗り1回目は青く見えますが、2回目を塗ると黒くなります。

欠損している部分をモルタルで補修。

エアコンの配管を外して外壁を塗装します。

マスキングしてローラーで下塗りを始めます。


屋根の裏、バルコニーを塗装。


雨戸は足付けをしてから下塗り、上塗りで綺麗になりました。



バルコニーはコンクリート打ちっぱなしでした。シーリング交換の後プライマーを塗布、通気緩衝QVシートを貼ってからウレタン防水を2回、さらにトップコートを塗ります。通気口が設けられていてコンクリートから出た湿気を換気してウレタン塗料が浮かないように防水する工法らしい。

陸屋根部分はアスファルト防水されていました。大手の見積もりはアスファルトを撤去することになっていたが、工務店はアスファルトの上から防水工事する見積もりでした。
塗料の専門家が視察に来て老朽化したアスファルトを撤去する必要があるとの判断で、これも追加費用無しで対応いただけました。

アスファルトを撤去した後は、バルコニーと同じ手法で防水工事します。

スレート屋根の割れた部分を補修。スレートの間に塗料が入ると雨滴が溜まるので、隙間を空ける必要があるそうです。

最後に足場で塗れなかった部分を塗装します。

綺麗に仕上げていただきました。


施工後に、説明付きの工事写真と保証書(外壁塗装と屋根塗装は8年間、防水工事は10年j間)をいただきました。
今回は外壁塗装、屋根塗装、バルコニーの防水 を工務店さんにお願いしましたが、想定外の事もあったと思いますが追加費用無しで対応いただき、良い工務店さんにお願いして良かったです。
新築時のオリジナル色をベースに外壁、屋根、バルコニーの色を指定しましたが、色を変更すると大きくイメージが変わりますので、イメージチェンジしても良かったかも。
参考記事:
外壁塗装ジャーナル
プロが教える!外壁塗装をハウスメーカーに頼むメリット・デメリット
【2023最新】屋根+外壁塗装の費用相場と価格を左右する7大要素
通気緩衝QV工法
ベランダの床の防水はしないほうがいい場合もあるってホント?