2009-05-11
Stuttgart シュトゥットガルトで買いたかったものがこれです。Black Forest 黒い森は、Cuckoo Clock 発祥の地と言われていて、今でもこの重りで動く時計が製造されているそうです。手作りなので色々な種類があるらしい。
Hubert Herr1 Day Musical with Dancers
752RM -210 EUR ★★★★
この時計、日本ではハト時計と呼ばれているのは、Cuckoo カッコウは別名で閑古鳥と呼ばれ、さびれたさまのことを「閑古鳥が鳴く」というので嫌われてしまったのが原因。
Black Forest 黒い森とは、針葉樹の森が遠くから見ると黒っぽく見えるためで、この地域の通りはファンタスティック街道という名前が付いています。
この時計、最初はハイデルベルグのお土産屋さんで見つけました。しかし、あまり種類も無いし結構高かった。本場に行けば、きっと色々な種類があるだろうと思ったのですが・・・・Stuttgartは都会すぎたようです。
やっとの事で見つけた時計店。ファンタスティック街道と言っても他に行くあても無いので、ここで買う事にしました。
展示しているのは10種類もありません。しかも、別に在庫しているのかと聞いたら、展示しているのしか無いといわれた。245 EURO の値札が付いていましたが、210 EUR に負けてもらいました。ちゃんと箱は保管されていて、梱包して紐をかけてくれた。
店主にメーカーはどこだと聞いたら Schneider製 だと言っていましたが、調べたら Hubert Herr製のようです。
店主がこれは読めるかと聞かれて驚いたのですが、マニュアルには日本語がありました。vds のマークは、Black Forest cuckoo clock の証明なんだそうです。ドイツでは購入してから2年間の保証が付くので、レシートは大切に保管しなければならない。
慎重に箱から取り出しました。
うら蓋を開けたところです。ムーブメントはSwiss製だと書いてました。上の方にある白いのは、空気を送り出すジャバラです。右下にオルゴールが見えます。
このバネは、時報の回数だけハンマーで叩いて「ボーン」という音を鳴らしています。
動力となる重りをかける鎖です。抜け落ちないように針金で固定してあるので、これを取り除きます。これを取り除くと横にしてはいけないと書いてました(鎖が外れる)。大きな穴から出ている針金に振り子を引っ掛けます。
振り子の葉っぱは上下するようになっていて、時計が進む場合は下へ、遅れる場合は上に移動させて調整します。鎖には松の実の形をした重りをぶら下げます。
左横にはレバーが付いています、これを下げると Cuckoo とオルゴールを止める事ができます。面倒なので、夜中もそのままですが、同じ部屋で寝ない限り大丈夫です(私は)。
右側には、何かの穴が。
上のドアが Cuckoo が飛び出す窓。下の人形は、オルゴールと同時に回転するしかけです。 オルゴールの曲は The Happy Wanderer と Edelweis が交互に鳴ります。
鎖は180cm ぐらいありますので、重りの長さを入れると箱の下から200cmぐらいのスペースが必要です。かなり高い位置に取り付ける必要があります。
写真は22時間ほど経過したものです。高さが足りないので24時間経過すると重りは床に落ちて、時計は止まっていました。
時計の精度は振り子の位置で決まります。1週間ほどかけて調整した結果、10秒/日ぐらいの誤差に落ち着きました。
毎日、鎖を引っ張ってあげないといけない。手がかかるしうるさいのですが、この面倒さを楽しめる方にはお勧めです。この Cuckoo ClockCが動作している音と映像をお伝えするために動画を作成しました。よろしかったらご覧ください。
「Cuckoo Clock」
欲しくなった方は、こちらのページをご覧ください。少し高いですが、日本でも購入できるようです。修理もできるみたいですよ。
CJ’s Clockworks
CUCKOO CLOCK REPAIR
Anton Schneider Black Forest Cuckoo Clocks