2008-03-09
写真のPIXUS 850i は2002年の年末商戦モデルです。プリンタをメンテナンスモードにしてログを見ると、2003年4月24日に初めて電源を入れたらしい事が判明。
もうすぐ5年になりますが、2007年5月にインクヘッドを交換してからはノートラブルで使えていました。Canon のインクヘッドは消耗品と割り切って、ヘッドが詰まり始めたら、ヘッドクリーニングでインクを無駄使いするよりもヘッド交換をした方が良いと思います。インクヘッドを通販で購入して自分で交換すると安上がりです。
キャノンのサービスセンタに修理依頼すると、症状とは無関係に料金は固定となっているそうで、廃インクなど他のメンテナンスもやってもらえるから長く使うのならお得かも知れません (安い機種の場合は、買い替えた方が得ですが)。
また、プリンタを長持ちさせるには定期的に印刷する方が良いと思います。私は週に1回ぐらいは何かを印刷するようにしています。
ところが、終にトラブル発生。詰め替えインクを使っていましたが、シアンがインク切れの後、インクを補充してもシアンが出ない現象が発生。終に寿命かと思いましたが・・・・。
ついでに、インクジェットプリンタについて色々調べてみました。
インクカートリッジをよく見ると、カートリッジのスポンジの部分にインクが吸収されていないような気がします。もしかすると、「カートリッジの詰め替え限度」が来たのかも知れません。そう言えば3回~4回目だと思います。もともと使い捨てのカートリッジですから、詰め替えの耐久性は考慮されていません。
とりあえず、カートリッジのスポンジの部分を指で圧力をかけて、インクがにじみ出るまでなじませました。
それでも復活しないので、ヘッドを取り外してアルコールクリーニングもやってみました。この結果、シアンが出るようになると、今度はマゼンタが出ません。ブラックとイエローは綺麗に出ているのですが、ヘッドリフレッシュをやってもダメです。
こうなるとヘッドの寿命かも知れないと思い、作業は中止しました。
数日後・・・・
買い置きの新品インクがあるので、故障と判断する前にインクを新品に交換して改善するか確認する必要がありそうです。ところが、交換しなくても シアンもマゼンタも出るようになっていました。インクが浸透するのに時間がかかったのかも知れませんね。
このインクが無くなったら、次はカートリッジを新品に交換する事にします。
色々調べてみると、PIXUS 950i をメンテナンスモードにする方法が紹介されていましたので試してみました。
メンテモードでは、レポートの出力、カウンタ等のリセット、機種名の変更(海外の機種名)ができるようです。
メンテモードへの移行は、プリンタ本体にある電源とリセットボタンを操作して行いますが、やってみればカンタンです。
※メンテナンスモードは、メーカが公式に公開している方法では無いので、メーカの保証は受けられなる可能性があります。
1.メンテナンスモードに入れる方法
リセットを押しながら電源ON、電源ONのままリセットON/OFF を2回やって電源を離します。
[電源] [リセット]
OFF ON
ON |
| OFF
| ON
| OFF
| ON
| OFF
OFF |
ONは、押している状態、OFFは放している状態です。メンテナンスモードでは、LEDが緑で点灯しているはず。
なお、メンテナンスモードではPCからの印刷ができません。電源を一旦OFFにすればメンテナンスモードを終了する事ができます。
2.レポート印刷その1
メンテナンスモードで、リセットを1回押して電源を1回押します。
[電源] [リセット]
OFF ON
| OFF (LED橙)
ON |
OFF | (LED緑)
印刷結果を説明するものはありませんので、想像になりますが。
PIXUS 850i V1.02 はROMのバージョン
D=044.3 は廃インクタンク使用量(?)
Bk= C= M= Y= はインクの使用量(?)
ST=2003/04/24-00:45 は最初に起動した日付らしい
PAGE ALL=03491 は総印刷枚数らしい
3.レポート印刷その2
メンテナンスモードで、リセットを2回押した後、電源を1回押します。
[電源] [リセット]
OFF ON
| OFF (LED橙)
| ON
| OFF (LED緑)
ON |
OFF | (LED緑)
さらに詳細の結果が印刷されます。
Head TempBK=23.0、Head TempC=22.5 Env Temp=17.0
ヘッドには温度計が付いているのですね。他に有効な情報は無さそうですが、Canonでは色々な情報が解析できるのかも知れません。
消耗品のカウンタ情報をクリアする方法もあるようですが、今回は必要無いのでやめておきます。とっても気になる PIXSUS 850i 重箱の隅 も参考になります。
4.まとめ
リフィル(詰め替え)インクについて考える には、色々な実験結果がまとめられていました。プリンタが壊れてもいい覚悟があれば、いろいろ実験してもいいでしょうね。
詰め替えインクやプリンタの仕組みについては、詰め替えインク-よくある質問集 が参考になると思います。
EPSON は、ICをリセットする必要があるし、インクを補充するのも難しそうですね。
Canon も最近の機種はインクカートリッジに IC が付いていますが、操作により回避する方法が紹介されている機種もありました。このあたりを確認して次に買う機種を選定した方がよさそうです。