AirStation WSR-6000AX8 でメッシュネットワーク構築 (設置編)

2023-09-13

バッファローの AirStation WSR-6000AX8-MB をメッシュネットワークのコントローラとして1階に設置、WSR-5400AX6B/DMB をエージェントとして2階に設置します(過去記事はこちら)。

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どちらも Wi-Fi 6 (IEEE802.11ax) 5GHz は 4x4 でチャンネル幅 160MHz の時最大4803Mbps となる。
ところが、W52 はch36~48 nの4チャネルで80MHzの帯域しか無い。W56 はch100~144 の12チャネルで240MHzの帯域があるが、レーダ波を回避する必要があるのでほとんど使われていない。5GHzは空いている W56 を使う事にした。
EasyMesh の設定は簡単で、エージェントをワイヤレスブリッジに切り替えて有線ケーブルで接続するとペアリング完了。ケーブルを外して再起動すると、メッシュネットワークとして動作を始めた。なかなか良く出来ているな・・・

1.AirStation WSR-6000AX8 の設定
我家は、eo光 から借りているルータにIP電話が付いているので、ルータを外す事ができない為、ルータが2段に入る構成になります。引っ越しガイド で設定を引き継ぐ機能はおなじバッファローのルータ同士の機能。設定と言っても2重ルータ接続なので、無線設定(無線設定、暗号化キー)を既存のルータと合わせるだけです。

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本体に SSID パスワード など記載したシールが貼ってあり、本体裏にも同じ内容が記載されています。スタンドを壁にねじ止めして引っ掛けるようになっていました。

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AsianPower製 100~240V 12V2A ACアダプタ と LANゲーブルが付属。

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セットアップガイド、引っ越しガイド、EasyMesh接続手順 などのマニュアル。
マニュアルは最低限の事が記載されていて良く出来ています。このほか、訪問設定の案内、検索で見つからない時の補足資料が付属してました。

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本体のWANにLANケーブルを接続してACアダプタを接続。PCのWi-Fi で接続しました。

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ブラウザに 192.168.11.1 と入力して本体のWebページに接続、既定のパスワードを入力すると設定画面が確認できた。
既存の SSID と 暗号化キーに変更、SSID2 は無効にしました。

チャンネルと帯域について解説
2.4GHz帯


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無線LANBiz より引用

2.4GHz は帯域20Mhzでもチャンネルが重複しているので、1、6、11ch 以外に設定してはいけません。チャンネルを1chずらすと互いに干渉して全員が不幸になります。チャンネルをずらさない方が効率が良いのです。2.4GHz はどこも混雑しているので、今回は ch1 にしました。

5GHz帯

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【ワイヤレスブログ 第11回】DFS(C&S ENGINNER VOICE)より引用

5GHzのチャンネルは20MHzで設計されているが、40MHz/80Mhz で使われる事が多い。
W52 はch36~48 の4チャネルで80MHzの帯域
W53 はch52~64 の4チャネルで80MHzの帯域
W56 はch100~144 の12チャンネルで240MHzの帯域がある。

Wi-Fi 6 (IEEE802.11ax) の 5GHz はチャンネル幅 160MHz 4x4 の場合最大 4803Mbps で通信できるが、W52 には収まらない。そこで W56 を使う事にしました。W53, W56 はDFS機能を搭載して 軍事・気象レーダーの電波を優先する事になっています。DFS は、レーダー波を検波するとただちに電波を止めて、チャンネルを移動して1分間レーダー波が来ない事を確認して通信を開始できる。また、レーダー波を検波したチャンネルは、30分間使えない事になっている。
ルーター起動後も1分間はレーダー波が来ない事を確認しなければ通信できないので、W53, W56 はあまり使われていないのです。

せっかくなので、160MHz の帯域を確保して最大パフォーマンスを出すため W56 のch100~128ch を使う事にしました。なお、帯域を160MHzに設定すると、チャンネルあたりの送信出力は 80MHz の1/2になってしまいますので、到達距離が短くなる デメリットもあります。

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ログインパスワードは、覚える事ができるものに変更しました。

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ファームウェアが最新バージョンか確認しておきます。

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Ver1.00 から Ver1.02に変更。
今回は、ファイルをWindowsPCにダウンロードして更新しましたが、オンラインで更新する方が簡単です。

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EasyMesh の設定は有効になっていました。
高速ローミング(11r)は無効になっている。iPhone は802.11rに対応しているので高速にローミングできるが、非対応の無線機器が接続できない場合があるそうだ。これは、安定動作してから試してみる事にします。
BackhaulSSID は、初期値のSSIDを 隠蔽 して使っていると思われます。変更する必要はないでしょう。

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バンドステアリングは、2.4GHz/5Ghz を共通SSIDにして、どちらに接続するか制御する機能。バンドステアリングLiteは、電波強度のみで判断しているらしい。接続台数も考慮してくれるならメリットがあるが、今回は使いません。

WSR-6000AX8-MBの設定はここまで。

2.AirStation WSR-5400AX6B の設定

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パッケージは少し違います。
本体に SSID パスワード など記載したカードが入ってました。本体裏にも同じ内容が記載されています。スタンドを壁にねじ止めして引っ掛けるようになっていました。

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AsianPower製 100~240V 12V1.5A ACアダプタ と LANゲーブルが付属。

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マニュアルは、引っ越しガイドが無いがほぼ同じ内容。
WSR-5400AX6B は EasyMesh のエージェントに設定するので、Wi-Fi EasyMesh での接続手順 の通り操作します。

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AUTO/MANUAL スイッチを「MANUAL」、ROUTER/AP/WB スイッチを「WB」に設定してACアダプタを接続して起動します。
緑+橙のLEDが点灯するのを待って、RESET を3秒間押して設定を初期化します。
緑+橙のLEDが点灯するのを待って、LANケーブルを WSR-6000AX8-MB(コントローラ)に接続して、緑+緑 のLEDになると EasyMesh の設定完了。

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LANケーブルを外して電源OFF/ONすると、EasyMesh が無線接続できます。

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WSR-6000AX8-MB(コントローラ)の EasyMesh 設定を確認すると、2.4GHz で接続されていました。少し距離を離して起動すると 5GHz で接続されたので、電波状態を見て2.4GHz/5GHz を決めるようです。
エージェントのIPアドレスは変化しますが、192.169.11.100 で接続できるようです。

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ブラウザで 192.168.11.100 に接続して、エージェント側のWebページを開きます。

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ファームウェア更新を確認しておきます。

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Ver1.10 から Ver1.11 への更新内容が多すぎて驚きますね。引っ越しガイド機能が追加になったようです。ファイルをPCにダウンロードしたが、Cromeブラウザ がファイルにウィルスが含まれていると表示して中断、中間ファイルのまま変換されない。
オンラインバージョンアップを試すと、こちらの方が簡単でした。

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WSR-5400AX6B(エージェント) を2階の冷蔵庫の上に設置しました。

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EasyMesh は2.4GHz で接続していますが、2階には電子レンジがあるので 2.4GHz では確実に切れてしまいます。エージェント側の EasyMesh を開くと、最後に 5GHz優先 となっていましたので、5GHz に変更しました。

2階エージェントの近くでWi-Fiアナライザで測定しました。

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2.4GHz は混み合ってます。

2Fダイニング5G3x

5GHz はW52 に80MHz が2つ、W53は空いていますが W56 124ch に 80MHz が居るので 100ch 160MHz と一部が被ってます。
エージェントの設置位置をもう少し近づけるか、80MHz に変更するか検討中です。

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