2008-10-26
イーバンクのマネーカードには、VISAデビッドという機能が付いています。VISA加盟店であれば、デビッド決済ができるという便利な機能なのですが、不正引き落としに遭遇してしまいました。
このカードは、裏に Plus マークがあるのでドイツでも使えるハズと思って持って来たのに。
カードは財布の中にあるのにどうやって・・・・
10/23 9:30am (ドイツ時間) に メイルが届きました。メールを見たのは 10:30am ごろだったかな。
イーバンク銀行からのお知らせ[VISAデビット引落]
俺は、ドイツにいる。まだ VISAデビッドは使った事無いのに、なんで・・・・
口座を確認すると、確かに 5770円 引き落とされています。それも、ほんの少し前じゃん。
デビッドカードって、カードが無いと決済できないんじゃないの。これはきっと何かの間違いに違いない。
しかし、Email には返信できない。
「サービス内容に関するご質問は、当行ホームページよりお問い合わせください。」
と書いてあるので、どこかにら連絡をすれば良いのかと、ページを探しまくった。問い合わせを送るページなんかどこにも無いじゃないか。
ようやく見つけたのが FAQ でした。事故に関する内容は 24時間受け付けると書いてある。よっしゃ、国際電話をかけるしか無い。
電話をかけると、案内に従ってキーを押します。
店番号、口座番号、暗証番号 と入力する。なるほど、これは、電話で伝えるより間違いがなくていいな。
オペレータが出たので
私:「VISAデビッドで不正に引き落としがあったので調べてくれ」と伝えると、
「今は時間外なので、カードを止める手続きしか受付できません。」と...
私:「FAQ に事故は24時間受け付けると書いてあった。こっちは不正に引き落とされたんだぞ、何とかしろ。」 とブチ切れそうになりましたが
「しばらくお待ちください」と、1分ぐらい待つと、
「それじゃ、お話をお聞きしますので」って事になった。
私:「カードは手元にある。VISAデビッドを使った覚えは無い。VISAデビッド引き落としのEmailが来たので、口座を確認すると確かに引き落とされていた。私は、今ドイツにいるんだ」
「オペレータには、お客様の口座の情報を見る事ができないので、まずは、VISAデビッドの使用をご自分で止めてください。」と言われた。個人情報保護の観点で、システムとしてはすばらしいのですが、焦っているのに面倒ですね。
「VISAデビッド引き落としのところ何か書いてありませんでしたか」というのでメモを取り出して、
私:「A******** と書いてましたが何か」
「あっ、Aですか・・・」
Aには、何か意味があるらしいが教えてはくれなかった。
「調査後にこちらから明日連絡するというので、よろしいですか。」
というので、ドイツで借りている携帯電話の番号を教えた。
私:「国際電話で、国番号が49で xxxxxxxxxx です。時差が7時間あるので、13時以降にしてくれ」と付け加えた。夜中に電話されても困る。
10/24 7:30am (ドイツ時間) に男性から携帯に電話がありました。
実は前日の遅くに電話があったのですが、取る前に切れてしまったんですよ。電話の声は、事故調査を専門にやっている方なんだそうで、親切、丁寧に対応をいただきました。
「ちょっとお時間をいただいてもよろしいですか」で始まったのですが、30分ぐらい話をしたでしょうか(電話代は凄いと思うよ)。
最初に本人かどうかを確認するために生年月日を聞かれた。なるほど、これは基本ですね。
「失礼なことをお聞きしますが、カード番号をどこかのサイトに登録しましたか」
「カードはどこかに置いていたり、だれかにあずけた事はありませんか」
などなど、色々な質問に答えた。そう言えば、イーバンクのページに似せたフィッシング詐欺のようなWebがあるってニュースで読みましたね。
大変落ち着いて、ゆっくりしゃべるのが印象的でしたが、こちらからも質問をしてみた。
私:「通販は時々利用するが、振込みに使っているだけなのでカード番号はどこにも登録していない。」
「カードは手元にあるのにVISAデビッドは決済できるのか。」
答えは、できる場合があるのだそうです。カードの情報があれば決済できてしまうらしい。それじゃ、IC Chip は何のためにあるんじゃと思いましたが・・・
私:「どこから引き落としがあったのですか」
「○○○○○○○○○ですが、ご利用になった事はありますか」
私:「いいえ、ありません」
「ご本人が使用されていない事を確認しました。」
「失礼ですが、ご返金される事を希望されますか」
私:「もちろんです」
「返金を希望されているのが確認できました」
どうも、マニュアル通りに話をすすめているようですね。いくつかチェックポイントがあるのでしょう。
「実は、VISAデビッドの横に A で始まる番号が書いてあったと思いますが、これはまだ引き落としされていないのです。通常ですと、仮引き落としをしてから、引き落とし確定の処理をするのですが、先ほど確認した所、まだ確定していません。このままの状態ですと、45日後に返金されることになります。
確定すると、引き落とた店の名前がご覧になれるようになります。
確定した時点で犯罪が成立するので、イーバンクは被害届けを出して、保険会社に被害額の請求をしますが、現時点では100%返金されるとは約束できません」
「ご心配だと思いますので、口座を止めるご案内をさせていただきます。
口座を止めて、新しく口座を開設していただくのがいちばん確実です。この場合は開設料として\1,050 かかります。新しいカードは、ご登録の住所に送ります。」
私:「口座は止めたくない。」
「口座は止めたくないという意思を確認しました」
私:「それじゃ、口座のお金を他に転送して残高を0円にすれば安全か」
「通常は口座の残高を確認してから決済をするのですが、VISAデビッドの認証が一度でも通ると残高を確認しないで引き落としする店があります。この場合、残高がマイナスになった時点で口座は停止します。まずは、デビッドを使用不可能に設定してください。」
私:「それは、もうやった。」
私:「それより、不正に振り込まれたり、引き出されたりしないか」
「今回はデビッドの利用ですので、それは大丈夫です」
というような状況でした。今回は、被害額が少ないのと、口座残高も大金では無いので良かったが。
現在も仮引き落としの状態 A******** が続いています。
どうなるんでしょうか。こんな事件をネタにしていいのかと思いながら、またレポートします。
2008:12.14 追記:
A******** のまま 45日経過しているはずなのに返金処理されないです。電話しか連絡手段が無いので国際電話しなければならない。デビッド利用明細という所には、引き落とし先の名前が確認できます。