2008-08-23
マイコミジャーナルで 米MS、Windows用フォルダ同期ツール「SyncToy 2.0」を無償公開 と言う記事があったので、試してみました。
PCのハードディスク(以下HDD)には寿命があり、寿命はPCの動作環境や使用状況にもよるが、問題は突然やってくる。エラーが発生したり、読み書きに時間がかかるなど予兆があればデータを退避することもできるが、これはラッキーな場合。
最近は、大容量の外付けHDDが安価になったので、普段使用しない外付けHDDに必要なデータを保存するのがいい。しかし、ファイルをCopyしただけでは、元ファイルに更新があった場合に、面倒な事になる。バックアップを取るソフトも市販されているが、フリーウェアでまともに使えるソフトは少なかった。
この「SyncToy 2.0」を使えば、変更があったファイルを自動的にバックアップに反映させてくれるので便利だ。ネットワークドライブを指定する事もできる。
英語版ですが、これはけっこう使えそうです。
動作環境は、Windows XP と Vistaの 32bit版と64bit版が用意されています。無償公開されているのは、英語版ですがファイルやフォルダ、同期するペアーにつける名前にも日本語が使えるので、不便は無いだろう。是非、使ってみてください。
Microsoft .NET Framework v2.0が必要なので、インストールしていない方はMSからダウンロードしてインストールしておくこと。
これが起動画面。まず、[Create New Folder Pair] で同期するフォルダを指定する。
[Browse] で同期を取りたいフォルダを指定します。Left がオリジナルで Right に Copy するフォルダを指定します。
ネットワークドライブを指定する場合は、マイネットワークから[ネットワークプレースを追加する]でショートカットを作成しておけば、指定することができる。
フォルダを同期する条件を指定します。フォルダはサブディレクトリを含めて同期をします。
Syncronize は、Left/Right 区別なく最後に更新したファイルを同期させます。Right(Copy先)のファイルを書き換えると、Left(Original)のファイルを書き換えてしまうので注意が必要です。
Echo は、Left(Original) を Right(Copy先) に Copy するが、Right(Copy先)を修正したり、リネームしたり、削除しても Left(Original) に影響をしない。
Contribute は Echo に似ているが、Left(Original)を削除しても Right(Copy先) は削除されない。
フォルダを同期する設定に名前を付けます。日本語も可能。
フォルダを同期する条件を作成すると、左端にリスト表示されます。このリストを指定して[Run] を押すと同期処理を始めます。
All Folder Pairs を選択すると、右側にリストが表示されるので、実行したく無いものはチェックをはずして[Run All] を押すと同期を始める。
最初にファイルの状況を調べてLeft(Original)フォルダとRight(Copy先) フォルダに .dat ファイルを作成します。ファイル名は、SyncToy_ca8123b5-41e6-4015-8a57-24a863231818.dat
というような名前で意味不明。隠しファイルを表示する設定にしていると表示されてしまいます。
同期をした Log が残るようになっていて、ViewLog を選択すると確認できるようになっています。
なお、SyncToy 2.0 を使用する前に、消えてもいいフォルダを指定して動作を確認してからバックアップを作成する方が良いと思います。オリジナルが消えてしまっては大変ですからね。