2008-06-23
iPod touch の マップ (Apple正規アプリ)は、WiFi が動作していない時でも Cashe内の地図を表示する事ができます。必要な地図が Cashe にあるとは限らない。
Maps Offline (ネイティブアプリ) を使えば マップの Cashe に名前を付けて保存したり、書き換える事ができるので、WiFi が無い環境でも広範囲の地図を表示できるようになります。
さらに、PC に GMDL をインストールすれば、Google Map から地図データをダウンロードして、地図のデータベースを作る事ができます。しかし、gmdl Ver 0.5.06a は正常に動作しないし、 Maps Offline Ver 0.70では、教えて君.net に紹介されている方法では上手くゆかない。
苦労しましたが、なんとか解決しました。
1.GMDL Ver 0.5.05b
GMDL はオープンソース・ソフトウェアで、Google Maps の地図データをダウンロードしてオフラインで閲覧できるようにするソフトウェアです。
まず、in7ane.com から gmdl0.5.05b.zip をダウンロードします。0.5.05b はバージョンを示すので最新を使うのが定石なのですが gmbl0.5.06a.zip は地図データをダウンロードする途中で止まってしまいました。
ダウンロードしたファイルを解凍して bin\Debug\Global Map Download Tool.exe を実行します。実行には Microsoft .NET Framework Version 2.0 が必要なので、適宜インストールしてください。
GoogleMapが表示されるので取り出したい領域を表示させます。ここでは、(1)に「東京」と入力して(2)地図を検索。サイズを変更して東京周辺を表示させます。
(3)[Preview 1x] [Preview 2x] を押して、目的のエリアが範囲に入っているか確認します。入っていない場合は縮小して調整します。
(4)Map Name(Start with _)に地図の名前を付けます。ここでは「_Tokyo」としました。次に (5)[Download The Map]を押します。
(1)必要の無いエリアのチェックを外します。左上にファイルサイズが表示されますので参考にしてください。この範囲で 289MB となりました。(2)[Unchieck any tiles ..... click here] を押すとダウンロードを開始します。
右上に進捗が%表示されます。回線速度にもよりますが、20分ほど待ちました。
Finish Downloading the map and GPSFS created と表示されたら完了。画面右上の[->iPhone] を押します。
(1) Outpou: に地図情報を保存する場所を指定します。ここでは G:\iphone_map としました。フォルダがすでにあるとエラーになるそうです。(2)[Process(click here and wait) ] を押して変換を待ちます。
数分で変換を完了すると、Did Map と表示される。
2つのファイルが完成するが 必要なファイルは MapTiles.sqlitedb (110451KB) です。これを解りやすい名前(半角英数のみ)に変更します。ここでは「Tokyo」としました (拡張子は無しです)。GMDL の変換作業は、ここまでです。
以上の手順で必要な地図(Yokohama とか Akiba、Nihonbashi, Nanba, Umeda など)を作ってください。
ここまでの作業は、GMDLの簡単な使い方 を参考にしました。
2.Maps Offline Ver 0.70 (ネイティブアプリ)
まず、iPod touch に 「マップ」をインストール済みで Jailbreak済みである事が前提です。 Installer を起動して 「Utilities」から「Maps Offline」をインストールします。
WinSCP か TouchExplorer で GMDL で作成したファイル Tokyo を/ver/mobile/Library/MapOffline/Cache/ に Copy します (教えて君.net では /private/var/mobile/Library/Caches/MapTiles/ と書いてありましたが、ここだと Cashe に Restore できない)。
Maps Offline を起動します(もしかすると iPod touch のリブートが必要かも)。
[To Cache] をタップします。
さきほどCopyした Tokyo 113.1MB が表示されていればOK。これをタップすると マップ のCache エリアに展開を開始します。113MB を展開するのに 1~2分かかったと思う。
展開が終わると[File Has Been Copied] と表示され、MapTiles.sqlitedb のサイズが変化しているはず。[Back]で戻って Launch Maps を起動します (Home でメニューに戻って マップ を起動しても同じです)。
これで、WiFi をOFFにしても地図が表示できるようになります。拡大、縮小も自由自在ですが、地名を検索したり、経路検索はできない。航空写真も表示されません。
Maps Offline は、マップ が使う Cashe に地図データを書き込んでいます。iPod touch の電源をOFFしても消えないようですが、いつ消去するのか確認できていません。
Maps Offline は、マップ がダウンロードした Cashe を保存する事もできるようになっています。[To Cache] をタップして[Restore] を 1 にして [MapTiles.sqltedb(delete Only)] をタップすると NoCashe になります。この状態でマップ を起動して目的の地図を表示します。拡大、縮小して Cashe に保存します。Maps Offline の To Cashe で FileName:に名前を入力すると、この Cashe をファイルに書き出してくれるようです。
また、[Download Pre-Made Streets] から主要都市の情報をダウンロードして保存することもできます。現在リストされているのは米国の主要都市が多いですが、必要な都市名が無い場合は[Request New City] でお願いすることもできるらしい。