2011-01-30
iperf は、ネットワークにTCP/UDPのトラフィックを送信しパフォーマンスを測定するツールで、これを使って自宅のネットワーク速度を診断する事ができる。iperf はLinuxのオープンソースとして公開されており、Windows版の実行ファイルも無償でダウンロードできる。
jperf は、iperf に Java でGUIを追加したもので、さらに使いやすくなっている。しかし、Windows 7 ではJava をインストールしただけではダメで、path を設定しなければ 「'javaw 'が見つかりません。」と表示されるのでちょっと悩みましたが・・・
2016.6.5追記{
Windows10(64bit) で jperf 2.0.2 の動作を確認しました。Javaをインストールして、環境変数 path に"C:\Program Files (x86)\Java\jre1.8.0_91\bin"を追加すれば動作しました。
}
iperf は、2台のPC間で速度を測定するソフトウェアで、片方をサーバ、片方をクライアントに設定して測定をします。今回は、WH-G300DR のLANに接続したPC(PhenomII 955 3.2GHz)をサーバに設定して、NotePC(Core2Duo P8400 2.26GHz) をクライアントにして測定をしました。PCのスペックがあまり低いと速度が出ない事もある。
測定結果
赤字で測定結果を記入してみたが、PLC が 19~5Mbps となっていて、思ったより速度が出ていない事が判った。BHR-4RV のHUB と WH-G300DR のHUBを経由しているので、PLC単独の性能では無いかも知れないが・・・
802.11n WiFiの速度は、近距離で 32Mbps。2階でも 21Mbps の速度が出ていた。これは、予想よりも良い結果で、これではPLCを使う意味が無いかも。
1.iperf の使い方
iperf 2.0.5 (2011.1.30現在最新) は、source forge からダウンロードできるが、Windows の実行ファイルはここにありません。自分で exeファイルを作るのは大変なので、探したら Iperf 2.0.5 for Windows にWindows版が公開されていました。
iperf はDOS窓で実行する事になりますので、ダウンロードしたファイルを解凍して、ユーザディレクトリ(C:\Users\User)に移動しておきます。
> cd iperf-2.0.5
> iperf -s
> cd iperf-2.0.5
> iperf -c 192.168.12.25
クライアント側は、サーバのIPアドレスを指定すると測定を開始します。サーバのIPアドレスは、サーバPCのDOS窓で ipconfig とタイプすると表示されるハズ。
iperf のコマンドは、iperf.txt に記載されていますが、日本語が良いという方は ネットワークツール(iperfの使い方) をご覧ください。実際に指定するコマンドは、TECHNERD::INIT (iperfの使い方) の説明が解りやすい。
2.jperf の使い方
コマンドラインは面倒だという方は、java を使ったGUI版がある。xjperf のDownloadsから jperf2.0.2.zip をダウンドードしました。iperf と同様に、ダウンロードしたファイルを解凍して、ユーザディレクトリ(C:\Users\User)に移動しておきます。
Javaをダウンドードしていない場合は、java.com からダウンドードしてインストールします。インストールされているかどうかは、C:\Program Files (x86) に java があるかどうかで判断できる。
Windows 7では、java をインストールしただけではダメで、path を設定する必要があります。マイコンピュータのプロパティから、システムの詳細設定、環境変数を開く。
C:\Program Files (x86)\Java\jre6\bin を開いて、パスをコピーしておく。
環境変数 path が無い場合は、[新規]で、path に C:\Program Files (x86)\Java\jre6\binを追加する。すでにpathがある場合は、[編集]をクリックして、最後に";"を追加して C:\Program Files (x86)\Java\jre6\bin を入力する(スペースを入れない事)。
DOS窓を開いて path に追加されている事を確認する。または、javaw とタイプして「コマンドとして認識されていません」と表示されなければ成功。
> cd jperf-2.0.2
> jperf
path が設定されていないと「'javaw'が見つかりません」と表示される。
デフォルトでは、10回測定してグラフ表示してくれるのでかなり便利です。
自宅のネットワーク性能を測定して、どこにボトルネックがあるか診断してみてはどうでしょうか。データサイズを変更すると、速度も変わりますので色々試して見てください。なお、QoS という機能で、ルータが帯域を制限している場合があります。ルータやAPを経由する場合は、ルータの設定も確認しておいてくださいね。
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