2010-10-03
30系ハリアーに自作のバッフルボードでALPINE 17cmコアキシャル 2ウェイスピーカー STE-172C を取り付けましたが、標準の6スピーカ仕様では、インストルメントパネルに 6.5cmのコーン型ツィーター(スコーカー)が付いています。フロントドアのスピーカを2ウェイに替えたので、高音が出すぎて聞きづらいのが問題。
それじゃ、取り外してしまいましょうって事で工事開始。ハリアー改造 スピーカー交換(4) の続きです。
検索しても、このスピーカを外している人は少ないようで、皆さんどうしているのでしょうか。今回は、詳しく解説してみます。
「ハリアー電子技術マニュアル」によると、9W 8Ωのツィーターが付いているようですが、9W なのでショボいに違い無い。まず、これを取り外してみる事にしました。
もし、高音が不足するようなら、ピラーにドーム型ツィーターを追加して、フロントドアのツィーターを殺してもいいかも。いずれにしても、このままではバランスが悪い。
最初にフロントピラー ガーニッシュを外す必要があるようです。
ここまでは簡単に開きますが、上のクリップが特殊なので簡単に外れません。2cm ぐらいの隙間が開くのですが外れない。
無理やり開いてみると、黒いクリップが外れない。マニュアルを読むと、取り外すと上部クリップは壊れてしまうので、新品に交換するように説明されていました。これは、無理やり外すより無いようです。
なんとか壊さずに取れました。ここのクリップが特殊なのは、フロントピラーにカーテンシールドエアバッグを装着できるようになっている為で、隙間が開くだけでカバーが外れないように固定してあるようです。
ピラーの三角の部分は外れるようになっていて、ここにツィーターを仕込む事もできます。
ようやく、インストルメントパネルのスピーカパネルを外す事ができます。
これは、手で外れます。実は、ピラーを外さなくても取れたかも知れませんが、ピラーの表面に傷を付けないため、この手順を指定しているのかも知れません。
ネジを2個外して、スピーカを取り外します。
予想していたよりも、立派なスピーカが出てきました。
4P のコネクタで接続されていますので、ロックを押しながら引き抜きます。すると、フロントドアのスピーカが鳴らなくなりました。フロントスピーカへの配線がここに来ているという事ですね。
このように配線されているようです。これを外すくらいなら、セパレート型の2WAYスピーカーを買うべきでした(少し後悔してます)。
4P のコネクタがどう接続されているのか確認すると、アンプからの±出力と、ドアスピーカへの±接続が来ている事が分かります。スピーカ側でこれを直結し電解コンデンサを経由してツイータに接続されていました。ここにもうちょっと本格的なネットワーク回路を入れる事もできますね。
これなら、単にスピーカにつながっている配線を切るだけで良さそうです。
配線がショートしないように、又、どこかに触れて振動でノイズを出さないように押し込んで、カバーを元に戻すだけです。
さて、音の変化は・・・
安物のコーン型ツィーター(スコーカー)を外したのは正解でした。やはり、こいつが音のバランスを崩していたようです。これで、バランス良く鳴るようになりました。ツイータが足元にあるので、聞く位置で音質が変わりますが、思ったほど気になりませんでした。それよりも、非力なコーン型ツィーターを外したおかげで、ボリュームを最大にしても綺麗に鳴るようになりました。BASS+3 ぐらいにすると、低音もガンガン鳴ります。低音は絞まった感じで悪く無いです。リアも同じスピーカですが、ドアが小さいので低音がフロントのようには出ませんね。
ボリュームMAX(62の次がMAXになる)を初体験しました。1週間ほど鳴らすとスピーカも慣れてきたかも。これなら、アンプ付きサブ・ウーハが無くても大丈夫です。
ついボリュームをあげてしまうので、窓を閉めていても外に音が漏れているのが気になりますね。ドアの内側に消音スポンジを貼るなどの対策を試してみたいと思います。
もう少し張り込んで、セパレート型の2WAYスピーカーにしたらもっといい音になったかも・・・