2010-07-05
パルス充電器(デサルフェーター)の2号機がどんな波形をだしているのか確認してきました(過去記事 バッテリー パルス充電器(4) の続き)。
バッテリの代わりに 57Ωの抵抗を接続した場合の信号です。鉛バッテリの内部抵抗はもっと低いのでこんな綺麗な信号は出ないけど。5Vの電源で18Vのパルス信号が出ていますが、5V を 12V にしても 18V が変化しないと言う問題が・・・・
もう一度、ブロッキング発振ノート の解説を良く読んで動作原理を理解します。ここの波形と同じものが観測できましたので、基本的には動作しているハズ。
回路図は、バッテリー パルス充電器(4) から変更していません。
555の出力とバッテリ端子の電圧がどうなっているか確認したかったので、プラスをオシロのGNDに接続して観測しましたので、プラスマイナスが逆に表示されます。
この波形は、電源電圧 5V で5Ωの負荷を接続しているので、ピークは12V程度となっている。
トリクル充電のSWをONにすると、FET が ON した時の電圧落ち込みがなくなる。
負荷を57Ωに変更して抵抗の両端を測定するとそれらしい波形になった。電源が 5V の時にピークで 18V ぐらい出ている。
しかし、電源を12Vにしても 18V が変化しない事を発見した。
コイルから発生する逆起電力の大きさは、コイルに流す電流の変化率に比例する事になっている。コイルに発生する誘導起電力V は、V=-L dI/dt (詳しくは 自己誘導 )となる。
電源電圧が変化すると、コンデンサに充電される電圧が変化するので、コイルに流れる電流も変化するハズだが、コイルの性能が出ていないのは何故だろうか・・・
①FET が OFF している時間 T2 が短いのか
②コンデンサC4の容量が不足しているのか
③コンデンサC4を低ESRコンデンサに変更しないとダメか
T2を長くするとコイルが飽和する危険性があるのだが、コイルに流れる電流を測定すれば、コイルが飽和しているかどうか判断できたハズ。
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