2010-05-29
5インチベイに内蔵した KAMA BAY AMP 2000 ですが、アンプの音量を下げていると、CPUがメモリをアクセスする時のノイズがスピーカから聞こえる。ライン入力を切り替えてもノイズが変わらないので、電源ラインから混入しているらしい(過去記事 KAMA BAY AMP 2000 を買いました はこちら)。
そこで、手持ちの部品で電源ラインに ローパスフィルタ を入れてみる事にした。
まず、ノイズの混入源を確認する必要があります。
付属のACアダプタの電源だとノイズは消えたので、DC 12V ラインから混入している事が明確になった。
内蔵ドライブの電源コネクタから12Vの電源を取るケーブルが付属している。このアンプには、12V3A 供給しないといけないので LC フィルタにしました。
小さな基板に 140μH のコイルと1000μFの電解コンデンサを入れて接続しました。色々実験しようかと思いましたが、こんなフィルタで十分効果がありました。コンデンサをコイルの両端に入れたり、LC を2段にするとさらに効果があるかも知れません。
上の回路図は、水魚堂の回路図エディタ(フ リーウェア) で書きました(これはかなり便利ですよ)。
PCのドライブ用4P電源コネクタの結線はこのように決まっているようです(参考まで)。
ローパスフィルタの設計は、 ノイズ・フィルタ 、LC フィルタの設計方法 、RLC ローパス・フィルタ計算ツール を参考にしました。DCラインに入れるフィルタですので、L も C もできるだけ大きなものが良いでしょう。
ショートするといけないので、小型のプラスチックケースに入れています。
ノイズフィルタとしてケーブルにフェライトコアを入れる方がいますが、フェライトコアでフィルタできる周波数は、数MHzの単位です。耳に聞こえるノイズには効果が期待できません。
この電源ラインに入れた LCフィルタ でボリュームを絞っている時のノイズが聞こえなくなりました。しかし、今度はボリュームを上げた時に同じノイズが聞こえるようになりました。次は、Audio 入力ラインからノイズが混入してるらしい。入力を切り替えるとノイズが消えたので、PC の サウンド出力までの配線にノイズが誘導されているのかと疑ったのですが、ケースの外で配線しても変化ありませんでした。
入力信号に抵抗を並列してインピーダンスを下げると効果があるかも知れませんが、通常のボリュームではほとんど聞こえないのでこのままでゆきます。
続き 2011.8.13 若松通商のキットで作るUSBオーディオ WUAIF01 を読む>>