2010-04-04
パルス充電器(デサルフェーター)を自作の続編です。電圧が出ない原因を調査するために、オシロスコープをお借りしました。
前編、バッテリー パルス充電器(2) はこちら。
なんとテクトロニクスです!Windows で動作しているみたい。オシロスコープで 555 の出力を確認すると発信していないのが判明。予想外の結果です!
偶然、555 の裏面を指で触ると「ビュー」と音がして発信が始まりました(発信するとコイルから音がします)。555の出力は綺麗な波形でしたよ。
参考にした回路は、一般的な 555 の基本回路とは違っているので、基本的な回路に戻しましたが、抵抗にスイッチングダイオードが付いたままなので、これが気に入らないのかも知れないな。
無負荷なのに入力は 12V 1A で出力は 27.5V 出ていました。コイルとMOSFET、ファスト・リカバリ・ダイオードの回路は動いているようです。MOSFET がかなり発熱してるので、放熱板がいるかも知れません。
発信回路が原因と判れば、なんとかなるはずだ。
しかし、自宅で同じ実験をやると「ビュー」と音がして、一瞬で 5A のヒューズが切れました。何度やっても同じです。30A の電源を電流計にして確認すると 20A 以上振れていました (念のためヒューズを入れておいて良かった)。
昨日使ったCVCC実験用電源は、電流制限機能が付いていたので 12V 1A に制限されていただけだったのかも知れません 。参考にした記事を良く読むと 3A のCVCC電源を使っていたようです(電源が3A以上流れないように制限していたって事なのかも)。
2009.4.10追記:
結論は・・・
この回路は絶妙なバランスで動作しているようです。コイルのインダクタンスが 500μHのところ380μHを使ったので大電流が流れてしまったようです。定数を変える場合は、回路の動作をきちんと理解して実験しないとダメって事だ。
まず、コイルの電流をON/OFFした時にどうなるかを理解する必要があります。そう言えば、大学で電気回路でこの計算をやった事があるが絶対使う事は無いと思っていた(笑)。「コイルの性質」という解説は初心者にも解りやすい。インダクタンスが少ないと、短時間で電流が流れてしまうという事だ。インダクタンスを増やす分には問題なかったのに、減らしてしまったが失敗。
コイルのインダクタンスが少ないので、555 の抵抗を変更してON時間を短くすれば使えるかも知れないって事か。
教訓を活かして、2号機を作るしかないか・・・
続き バッテリー パルス充電器(4) を読む