2011-10-16
Panasonic Let'sNote CF-R8WW1AJR(2009年購入)のHDDを Crucial RealSSD C300 64GB に交換して、Windows 7 Professional 32bit をインストールしました (過去記事 SATA-USB3.0変換で Crucial M4 SSD をベンチマーク の続き)。
情報が揃っていたのでほぼ問題ありませんでしたが、Windows Update どにえらい時間がかかりました。もうコリゴリです・・・
Let'sNote CF-R8 のSSD交換は、 新型レッツノート導入・即時改装 一庵さんの記事を参考にさせていただきました。
1.準備するもの
Panasonic のサポートから CF-R8シリーズ Windows 7対応モジュール をダウンロードします。ここから、Windows 7 アップグレード手順書(PDF)をダウンロードして、この手順どおりに作業をすれば問題無いでしょう。
CF-R8 購入直後に Windows 7 がリリースされたので、優待アップグレードの案内があり購入しましたが、そのまま保管してありました (2010.3.31で優待は終了しています) 。
2.HDD をバックアップ
EaseUS Todo Backup Free 3.0 でUSB接続の外付けHDDにバックアップを取りました。
Disk and partition backup で C: と D: を別々にバックアップしました。バックアップファイルを Mount して必要なファイルだけ取り出す事ができます。
3.HDD 160GB を SSD 64GBに交換
64GB はさすがに厳しいと予想されます。交換してから容量が足りないと悲劇になるので、最初、HDDに Windows 7をインストールして容量を確認しました。35GB ほど空きがあったので、作業領域としてはなんとかなるか・・・
電源と電池を取り外します。
写真の精密ドライバでは作業できません。必ずサイズの合ったドライバを用意してください。
※内蔵HDDを交換するには、キーボードを取り外してから、上カバーを取り外す必要がありますのでちょっと難易度が高い改造となります。交換後は、メーカの保証が受けられなくなると思います。作業に不安がある方はやめておきましょう。
裏面から丸印のネジを取り外します。ここだけでネジは5種類ありますので、間違えないように注意してください (ネジが判らなくなったら一庵さんの記事にある写真を参考に)。
バッテリを取り外した位置にシールが貼ってあるので、これを剥がします。再利用するので、ピンセット等で注意深く剥がしてください。
この金具は、キーボードの凸を固定しています。写真のように引き上げながら引きぬくと簡単に外れます。
WiFiアンテナ部のカバーを外します。金属のドライバを使うと傷がつくので、iPhone 開封キットに付属していたギターのピックの様な工具を使いました。カバーの内側に爪が2箇所あります。カバーを外すとアンテナ基板を固定するネジが見えるので外します。左右2箇所あります (アンテナ基板のネジとして保管します)。
これでキーボードが取り外し可能となります。手前側に爪があり、リボンケーブルも前から出ています。赤いマークの位置に2ヶ所両面テープて止まっていますので、左奥から手を突っ込んでゆっくり剥がすという感じです。両面テープが外れると写真のように前に倒す事ができます。
キーボードのケーブルを止めてある部分の防水テープを剥がします。ケーブルの下にも両面テープがあるのでちょっと難しい。
キーボードのコネクタを外します。
電源スイッチ下の防水テープを剥がします。
コネクタを外します。
上カバーの各ネジを外します (ヒンジ部のネジと他のネジの2種類を管理する事)。
前に爪があるので、奥の方から持ち上げます。
前にはタッチパッドのケーブルがあるので、これも外します。
カバーが外れました。
HDDはクッション材で包まれているだけでネジで固定されていません。
HDDの周囲にクッション材が付いています。このクッションのおかげでPCを落下させてもHDDが壊れない設計らしい。
Crucial RealSSD C300 64GB は、2.5インチHDDサイズは互換です。
HDDをSSDに入れ替えて、後は元に戻すのみ。
4.Windows 7アップグレード
Windows XPダウングレードしていたので、リカバリディスクで Windows Vistaに戻した後にWindows 7 をアップグレードする必要があります。
余っていた SATA DVDドライブと SATA-USB3.0/2.0変換ユニットを使いました。CF-R8W は、USB2.0 ですが・・・
Windows 7 アップグレード手順書(PDF) の説明の手順で SSD にWindows VISTAをリカバリして、Windows 7 で問題出るドライバ、アプリケーションをアンインストールしてから、Windows 7 にアップグレードします。
さらに Windows 7 の Windows Update を 何度も 何度も 何度も・・・繰り返して「重要な更新はありません」と言われるまで繰り返します(これが最も疲れた)。最新の状態になったら、Windows 7 のアプリケーションをインストールします。
Let's Note CF-R8W は、AHCIで動作する設定になっていました。
5.メモリ増設
Let's Note CF-R8W のRAMは、標準 DDR2 2GB となっていてSODIMMスロットが1つ空いています。ここは 2GB を増設して 4GB にしておきたい (但し、32bit Windows OS では 3.4GB 以上メモリを認識しません)。
BUFFALO ノートPC用増設メモリ PC2-6400 (DDR2-800)
2GB D2/N800-2G/E \1,712 ★★★★
DDR3メモリは値崩れが激しいのですが、DDR2 PC2-5300(DDR2-667) は割高のままでした。ところが、最近 PC2 の需要が減っているためか、Amazon でも安く買う事ができました。PC2-6400 は、PC2-5300 の上位互換で使う事ができます。しかも、5年保証となっている。
BGA のDDR2メモリが両面に実装されています。取り付けの際にメモリを押すと故障の原因になると注意書きがありました。
Let'sNoteは機種によって SODIMM がすでに埋まっている場合がありますので、事前に確認して購入してください。また、Let'sNote の古い機種は、MicroDIMM を使っていましたので間違えないように。
6.ベンチマーク
SSDに交換後は、電源ONから約30秒で Windows 7 のデスクトップ画面が表示され、起動から 約45秒でガジェットが起動してアプリを起動可能な状態となりました。Core2Solo 1.4GHz なのでこんなものかな・・・
最も嬉しいのが、休止状態で電源OFFまでが20秒、休止状態からの復帰が35秒くらいです。
Windows エクスペリエンスは、グラフィックスが遅いので 3.2 となってしまいました。ハードディスク(SSD)は、5.9 となっています。これもSATA (たぶん 1.5Gbps) なので思ったほど速度が伸びません。
64GB のSSDですが、Windows 7 と必要なアプリだけを厳選してインストールすると、31GB の空きができました。退避していた元のデータを戻しても 10GB 程度の空きが残ります (やっぱりギリだ)。
CrystalDiskMark の結果は、HDDに比べると早いけど Crucial C300 の性能が出てない。あまり高性能なSSDを組み込んでもモッタイナイかも。
パーティションオフセットも問題ありませんでした。今回は、ハイバーネーション(休止状態)も使うので設定は変更していません。SSDの設定は、ほとんど小細工をしないで使っています。
続き Windows 7(32bit)にGavotte RamdiskでOS領域外のメモリを使う を読む>>
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