Windows 7 SSDのパーティション開始オフセットを確認せよ

2011-09-17

SSD に Windows 7 をクリーンインストールした場合は問題無いハズですが、Backup Tool等で SSD にリストアした後は SSDドライブ のパーティション開始オフセットが変わっている可能性がある。正常に動作するので気がつかないが、実はSSDのパフォーマンスが出ていないこともある。

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Windows 7 では msinfo32.exe を起動してシステム情報を表示し、SSDドライブの「パーティション開始オフセット」が 4096 の倍数なら問題無いが 32,256 となっていた。これは EaseUS Todo Backup Free 3.0 で System backup した SSD を EaseUS Todo Backup 2.0.2 のCD-R起動ディスクでリストアした場合に偶然こうなってしまった。どのぐらい速度が遅くなるのかと言うと・・・・

偶然、こうなってしまったので話が難解で長いのですが何かの参考になれば幸いです。

1.パーティション開始オフセットは4096でした
EaseUS Todo Backup 2.02/3.0 を使って、これまでに数回 SSD にリストアしていましたので確認しました。

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Windows の [START]+[R] で「ファイル名を指定して実行」を開き、msinfo32 を実行してシステム情報を表示します。コンポーネントの記憶域-デイスク を選択し「パーティション開始オフセット」 を確認すると 4096 となっていました。
なんだ、問題無いじゃないか。と安心した訳ですが・・・

もしも、4096 の倍数でない方は、ネタ元の lifehacker SSDを最高のパフォーマンスで利用するためにパーティションを調整しよう を参考にしてください。
ここでは、EaseUS Todo Backup Free 3.0 で Disk and partition backup でシステムドライブをバックアップして、には、Disk and partition recovery で Optimize for SSD を有効にすると 4096 に戻せる事を確認しました(後半で解説しています)。

2.Crucial RealSSD C300 ファームウェア書き換えの準備
Crucial RealSSD C300 のファームウェアは、購入時 006 でしたが 007 がリリースされていましたので、ついでにアップデートする事にしました。

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なぜか 007 の Release Note が開かないのですが、1.8" RealSSD 007 のRelease Note によると、
1. Improved product reliability (信頼性向上)
2. Resolved performance anomaly which resulted in brief, intermittent pause in drive response time for some users. (一部のユーザで断続的な短時間の停止する異常を解決)
とあるので、更新しておくのが良いでしょう。

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pdfの注意書きを読むと、SSD のファームウェアが 001 なら 002 に書き換えてから 006 に書き換え、007 に書き換える必要があるそうです。

SSD のファームウェアを更新すると SSD のデータが飛んでしまう事もあるそうで、SSDのバックアップを取るように推奨されています。

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EaseUS Todo Backup Free 3.0 の System backup を実行。35.3GB の System Disk は、わずか 7分 でバックアップを取る事ができました。バックアップ後のファイル SystemBackupTask.PBD は、16GB となっていました。

2012.1.15追記:
System backup よりも Disk and partition backup でSSDドライブを指定する方が後に融通が聞くので便利だと思います。

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該当するSSDのファームウェア C300_FW0007.zip をダウンロードして解凍します。ISOイメージをCD-RWに書きこんでCDでPCを起動すると書き換えソフトが起動します (ISOイメージファイルをデータ領域に書いてはダメです)。

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DVDコピー の データの書き込みで isoファイル を指定してCD-RWに書き込みしました。しかし、この操作で DVDコピーの試用を開始してしまったようです。いつもなら試用を開始する。と警告が出るのだけどな・・・

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SSDのファームウェア 006(バージョンアップ前) のCrystalDiskMark を確認しておきました。

3.EaseUS Todo Backup Free 3.0 でリカバリー
試用期間30日が終了すると、いざという時に使えなくなってしまう(当たり前だけど)。
そこで、System Recovery して試用してなかった事に・・・

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ところが、なぜかリカバリで書き込みエラーが発生し、Windows が起動しなくなってしまったのです。

まだSSDのファームウェアをアップデートしていないのに、こんな事もあるのですね。原因が不明ですが、リストアにはリスクがあるという事です・・・
以前 EaseUS Todo Backup 2.0.2 で色々遊んだ時に作成した起動ディスク(CD-R)を探しだして、SystemBackupTask.PBD  をリカバリし無事に Widows 7 が起動しました (このCD-Rが無いと修復が大変な事になっていました)。

4.Crucial RealSSD C300 ファームウェア書き換え
SSD 書き換え用のCD-RWをセットして、PCを再起動。[DEL]キーでBIOS設定を起動して、Boot Device の優先順位を CD-ROM にして起動します。

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ところが、Boot に失敗してしまいました。

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もしかすると、SATA の AHCI が原因ではないかと、BIOS設定の SATA を AHCI から IDE に変更すると CD-RW でBootに成功し、書き換えツールが起動するようになりました。

Rimg0437

Rimg0436

"yes" と入力するとSSDの書換が始まります。書き換え後、CD-Rを取り出して再起動します。BIOS設定で、SATA を AHCI に戻して、ドライブの指定、起動ドライブの優先順位をももとに戻してして起動すると、無事 Windows 7 が起動しました。

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ところが、SSDのファームウェア 007 で CrystalDiskMark を確認すると、4K と 4KQD32 の書き込みが極端に遅くなっていました。

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msinfo32.exe を起動してシステム情報を確認すると、SSDドライブの「パーティション開始オフセット」が 32,256 となっていました。4096 の倍数では無いので、これが原因のようです。

5.EaseUS Todo Backup Free 3.0 で再リカバリ
EaseUS Todo Backup 2.0.2 の時に作成した起動ディスク(CD-R)でリカバリしたのが原因かも知れません。それなら、EaseUS Todo Backup Free 3.0 でもう一度リカバリするのが簡単で早い。

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EaseUS Todo Backup Free 3.0 の Disk and partition recovery には、Optimize for SSDの設定が追加になっています。Helpを読むと  sector alignment を最適化するというので、これをチェックしてリカバリすると良いのですが、System recovery では指定できませんので、そのまま実行してみると、無事に4096に戻りました。

2012.1.15追記:
今回は、System recovery で「パーティション開始オフセット」が 4096 に戻りましたが、戻らない場合は、面倒ですが Disk and partition backup でバックアップを作成して、Disk and partition recovery で Optimize for SSD をチェックして戻せば確実に戻ると思います。

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SSDのファームウェア 007 のCrystalDiskMark を確認すると、006 より若干向上しています。大きな差は無くて誤差の範囲かも知れませんが。

まとめ
やれやれ大変な一日でしたが、偶然にもSSDドライブの「パーティション開始オフセット」 が4096 の倍数でないと、どのくらいSSDの速度低下があるのか確認できました。
また、EaseUS Todo Backup 2.0.2 の起動ディスクでSSDドライブをリカバリすると「パーティション開始オフセット」が変更されてしまう事が確認できました。Windows 7 起動の EaseUS Todo Backup Free 3.0 でリカバリすれば大丈夫でしたが、3.0 の起動ディスク(Emergency disk)でリカバリした場合に同じ問題あ発生するかどうか確認できていません。

続き Windows 7 でSSDを導入した時にやること (3) を読む>>

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No title

No title

とおりすがりんさん、
コメントをありがとうございます。
測定されたSSD、CPU、MB の情報を入れていただけると、参考になるのですが・・・

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