2011-02-27
Windows 7 Home Premium以上に付属の バックアップと復元 は最低限のバックアップ機能を提供してくれる。バックアップを取れと重要なメッセージがウルサイので、試してみた (過去記事 [Windows 7] システムのバックアップ)。しかし、HDD が大容量になると、翌朝までバックアップしても終わっていなかったり、Disk Full でエラーになってしまう事もあった。
そこで、EASEUS Todo Backup Home 2.0.2 Free を使ってみました。昨年12月にメジャーバージョンアップがあり、大幅にGUIが変更され機能追加があったが、Home バージョンは個人使用に限り無償(タダ)で使用できる。詳しい解説記事が見当たらないので、色々試してみると・・・
「EASEUS Todo Backup Home 2.0.2」は、Windows2000/XP/Vista/7 対応のバックアップソフトウェアで、Windows 7 64bit でも問題なく動作しました。実際に使用してみると、いくつか気をつけないといけないポイントがありますので、以下に解説してゆきます。
http://www.todo-backup.com/ から EASEUS Todo Backup Home 2.0.2(tb_home.exe) をダウンロードします。フル機能を利用したい方は Workstation のTryal版を。Windows Server の方は、Server のTryal版をダウンロードしてください(但し、これは有料)。Home版は、Windows Server で動作しないように制限されている。
ダウンロードした tb_home.exe を実行して Setup Wizard に従ってインストールします。インストールで特に迷う事は無い。残念ながら日本語は用意されていませんが、簡単な英語なので頑張ってください。どうしても日本語が良い方は、動作を確認できていませんが 日本語化工房 でパッチを当ててくださいな)。
メイン画面は各種機能が5つのタブにまとめられています。[Home]タブには良く使う機能がまとめられており、[Backup][Recovery][Schedule backup] の機能は、別のタブにある機能と同じようです。以下に解説するが、詳細は Help(英語) を読んでくれ。
[Backup] には [Disk and partition Backup] と [File backup] が選択可能となっていますが、それぞれ特徴があります。
1.Disk and partition backup
[Disk and partition backup] は、指定したドライブやパーティションをイメージ化(PBDファイル)してバックアップします。2度目のバックアップ Update disk and partition backup でも、差分ではなく新規にイメージファイルを作成するので、初回と同じHDD容量とバックアップ時間が必要となります。
作成済みのバックアップイメージは、[Mount image] により、一時的に仮想ドライブに割り当てて、ファイルを読む事が可能となります(書くのは試してない)。また、[ Bootable media builder ] により、CD-ROMで起動ディスクを作成しておけば、Windowsが起動できない状態になっても、バックアップイメージからHDDを復元する事ができます。
[Task/Plan name] でタスクの名前を付けます。この名前はフォルダ名とファイル名に使用されるので、解りやすい名前を付けておく事。[Description]には、詳細のメモを記述する事ができますが書かなくてもOK。 [Update disk and partitioon backup] は、すでに定義済みのタスクを Update する場合に指定します。
バックアップする Disk/Partition を選択します。CD-ROMで起動してバックアップイメージからHDDをリカバリする場合、GPT(GUIDパーティションテーブル) のドライブからリカバリしようとするとエラーになります。また、GBTドライブは一覧にも表示されません。やはり、バックアップに使用するHDDは、MBR でパーティションを切り直す必要があるようです。2TB以下のドライブならGBTにするメリットが無いとは、こういう事だったんだ・・・
なお、Windows からは GPTドライブでも問題無くリカバリできす。
これは予想していたが、USB3.0 接続のHDDは認識されませんでした。これは USB2.0 で接続すればバックアップに使用できます。
起動ドライブが2TB もあると頻繁にバックアップを取るのは困難となるので、これを理由に起動ドライブを SSD に乗り換えを検討しなければ・・・
[Sector by sector]は、まるごとコピーを取る場合にのみ指定します。HDDにエラーがあるなど、正常に読み出せないような場合に使用するそうですが使わないでしょう。
バックアップイメージを作成するフォルダを指定します。Free space > Required space を確認しておきます。この例では、Systemというタスク名なので、System というフォルダを作成し、System.PBD (この例では、X:\BACKUP\System\ System.PBD) を作成します。
[Schedule] でバックアップを作成するスケジュールを指定します。初回は Now を選択。
バックアップの内容を確認してOKであれば [Proceed] で実行されます。
Estimated time remaining は残り時間、Elapsed time は経過時間が表示されます。残り時間の表示は、予測アルゴリズムがダメなので数時間のバックアップと実行すると、カウントアップを続けて予想時間が表示されませんでした。終了時間は、経過時間とグラフの進捗で予想できます。PCの性能にもよるが、約600GBのデータをバックアップする場合4時間25分かかりました。
2回目の Update disk and partition backup の時間も 4時間25分でした。
2.File backup
[File backup] では、指定したフォルダやファイルをイメージ化してバックアップします。2度目のバックアップは、Incremental Backup機能により、増分バックアップを取る事ができるので、イメージ容量とバックアップ時間を節約できるのが特徴です。[File recovery] では、リカバリするフォルダ・ファイルを指定する事が可能。[Mount image] では、File backupで作成したイメージは指定できません。
初回は [New file backup] で Task/Plan name を指定します。
Backup selected files でバックアップしたいフォルダ・ファイルを指定します。Backup selected types で、ファイルの拡張子(.doc や .xls 等)を指定してバックアップを作成する事ができる(らしい)。
バックアップイメージを作成するフォルダを指定します。[Calculate] をクリックしてから Free space > Required space を確認しておきます。Check backup image integrity after backup は、バックアップ終了後にイメージファイルをチェックする機能。これをONすると時間がかかる。Preserve file security setting backup は、NTFSファイル属性にセキュリティ属性を記憶するという事らしい。これはチェックしておくのが推奨らしい。
初回バックアップは、3時間13分かかりました。
2回目以降は、Incremental file backup を指定しますが、400GB ほどの大きなファイルになってしまったので、更新が無いかチェックするのに2時間ぐらいがかかりそうでしたので中止しました。ファイルバックアップは、写真、動画、音楽データなど分割してバックアップを作成し、それぞれに応じた頻度で Incremental file backup を取るのが良いという結論になりました。
続き EASEUS Todo Backup Home 2.0.2 でHDDをバックアップ (2) を読む >>
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