2013-01-28
外出先で Facebook に写真を上げたいと思った時、NEXUS 7は前カメラが無いので写真撮影は厳しくて、iPod touchは画素数が足りないのだ。最近では、Wi-Fi搭載デジカメも発売されているが、まだまだ高級機しか付いていない。
RICOH CX6 のカタログを見ていると Eye-Fi X2 に対応しており、通信状態をアイコンで表示する機能があるという。
PQI Air Card Wi-Fi内蔵SDカードアダプタ
(アダプタのみモデル) 6W21-0000R1 3,480円 ★★★★
Lexar microSDHCカード Class10 16GB LSDMI16GBJ
[フラストレーションフリーパッケージ (FFP)] 960円 ★★★
調べてみると、Eye-Fi X2はWi-Fiで SDカードの写真を勝手にどんどんアップしてくれるプッシュ型動作をするようで、機能別に製品が数種類ある(Eye-Fi製品の比較)。直接オンラインにアップしたり、転送後はメモリを解放してエンドレスに使う機能もある。容量が少な目な事と遅いという口コミが気になる。
TOSHIBA FlashAir と PQI Air Card は後発の製品だ。これらは、写真を選択して転送するプル型の動作になる。iPhone や Androidで写真を選んで受信してからFacebook等にアップすることになる。PQI を選択したのは、microSDが交換可能でClass10を使えばアクセス速度が早いらしい・・・
PQI は、Amazonのマーケットプレイスで購入しました(Amazonが発送してくれるので配送が早い)。PQIの microSD は少し不安があったので、Lexer の 16GB Class10 を一緒に購入しました。どちらも日本郵便なので届いたのは発送の翌々日でした。
簡素なパッケージに入っているが、箱に入った製品もあるようだ。
紙で本体を挟んであるので、どうやって開けるのか悩みました。
最初は紙を裂いて開けようとしたがダメで、ハサミでカードの近くを切ったら中にマニュアルが入っていたよ(;´Д`)
パッケージを吊り下げる部分の内側を広げると、実は簡単に開封できたみたいです。開封方法を表記するか、ミシン目を入れるなどして欲しいな。マニュアルはPQIのWebにあがっているので捨てても問題無い。
RICOH CX6のSDカードスロットはこんな感じで、SDカードの回りに金属があるのでWi-Fiの性能が出るのか不安でしたが、アンテナは一番上の部分にあるようです(極小 Linux マシンにPQI Air Cardの分解写真あり)。
近距離では電波強度も十分ある。
1.工場出荷時設定でWi-Fi接続する
PQI Air Cardの設定初期値(デフォルト)は、SSID="PQI Air card" で Ch.1 暗号なしに設定されていて、電源を入れるとすぐに動作します。inSSIDer で電波強度を確認すると、デジカメの近くではモバイルルータよりも電波は強いくらいだ。NEXUS 7 のWi-Fi 設定から PQI Air card を選択すると接続できた(802.11n HT20 65Mbpsで接続)。
なお、WiFI接続中にデジカメがSleepしないように、CX6のオートパワーオフ設定を30分に変更しておきました。
NEXUS 7 のブラウザで 192.168.1.1 に接続すると設定ページが開くので、ここで設定を変更したり、写真をダウンロードする事もできる。Android か iPhone/iPod touch があれば専用アプリをインストールする方が簡単ですので、別途。
下記の参考記事によると、telnet, FTP が動作するらしいので試してみました。CPUは、ARM926(421MHz)+QualcommAtheros AR6003 が動作しているようです。telnetは、Telnet / SSH Simple Client、FTPはES ファイルエクスプローラー で動作を確認しました。
(ダークな世界への参考記事)
ひとりぶろぐ デジカメ内部でRubyを動かす狂気!無線LAN内蔵SDカードアダプタPQI Air Cardの間違った使い方
yosida95's hatenablog PQI Air Card が届いた
TETRASTYLE-dev-BLOG 極小 Linux マシン
Lynx-EyEDの電音鍵盤 新館 PQI Air CardでFTP
PC Junkie rev2.4 【その他】PQI AirCardでステルスAPに繋ぐ
いろいろ裏技が公開されているので、試してみたいですね。iperf を動かせないのかな・・・。
2.NEXUS 7 で設定する
NEXUS 7 では PQI AirCard+ をインストールしておきます。
Wi-Fi設定から "PQI Air card" に接続して、PQI AirCard+を起動すると、この画面が表示されます。
設定を選択して、無線の設定を変更しておきます。
AP(アクセスポイント)動作する設定
PQI Air CardAをアクセスポイントで動作させる場合は、できれば inSSIDer で強い電波が無いチャネルに変更しておくと良いでしょう(モバイルで使う場合は場所によって違うからあまり気にしなくてもいい)。
暗号なしは危険なので、WiFiパスワードをONにしてパスワードを入力しておきます。
[自動WiFi機能]はONにしておくと、デジカメの電源を入れると自動的にAPとして動作するようになりますが、かなりの速度で電池を消耗しますので、動作確認が終わったらOFFにしておくと良いでしょう。写真を転送したい時は、デジカメのプレビュー表示から「Enable WiFi」を指示する事ができます。
ST(ステーション)動作する設定
ホットスポットの設定とは、PQI Air CardAをST(ステーション、子機モード)で動作させて、AP(アクセスポイント)に接続する動作です。AP#1~#3 まで設定があり、#1から順に接続を試みる仕様となっています。#1に接続したいAPのSSIDとパスワードを入力しておきます(AP側は、802.11n対応ならWPA2-PSK AESに設定しないと11nの速度が出ないので注意)。
[保存]で設定情報をPQI Air CardAに送信して設定を完了します。
PQI Air CardにWiFi接続を開始させる
ステーション動作では、NEXUS 7もPQI Air CardAも同時にAP(モバイルルータ等)に接続にゆくので、NEXUS 7 のインターネットの接続を切らないでデジカメから画像を取り込むことができます。ホットスポット(ステーション)動作は、設定で[ホットスポットに接続]を操作するか、デジカメのプレビュー表示から「Connect to Hotspot」を指示できます。
デジカメのプレビュー表示をONにすると、3つの画像が保存されています。この画像を消去することで PQI Air Card の動作を指示できる仕組みになっています(素晴らしいアイデアですね)。
「Enable WiFi」を削除するとAP(アクセスポイント)として動作を開始します。[自動WiFi機能]をOFFにしておいて、APとして動作させたい時にこれを削除すればバッテリを節約できますね。
削除しても電源を入れ直すとこの画像は復活するので、削除しても大丈夫です。
「Connect to Hotspot」を削除すると、ST(ステーション)で動作し、ホットスポットに設定されたAP(アクセスポイント)に接続します。#1か見つからない場合は、#2, #3 と順に接続を試みます。
WiFiで接続できないなど問題が発生して設定を初期化したい時は、「Factory Reset」を削除すると、設定を初期値に戻すことができます。うまく考えた仕様ですね。
PQI AirCard+でデジカメの写真をダウンロードするには、メニューから[ダウンロード]を選択して、写真を選択(複数選択可能)、[ダウンロード]でダウンロードするフォルダを選択するとダウンロードが始まります。これが予想以上に早いのが驚きでした。
ホットスポット動作では、NEXUS 7 の PQI AirCard+ が異常終了することが度々あります。NEXUS 7 ではアプリの完成度が低いようで、うまくゆかない時はPQI Air Card を AP動作させると接続できるようです。
[アップロード]は、Androidの写真を Air Card送ることができるハズですが、NEXUS 7では操作ができませんでした。
[シェア]では Email と Facebook が選択できるのですが、Emailを選択しても Facebook になってしまいます。
3.iPod touch/iPhone で設定する
iTunes Store から PQI AirCard+ をダウンロードします。設定の手順は NEXUS 7と同じなのて割愛します。
iPod touch のPQI AirCard+は、写真のダウンロードもアップロードもできました。Android PQI AirCard+でダウンロードが上手くゆかない時でも、こちらは正常に動作しましたので、動作しない場合は、NEXUS 7 のアプリ側の問題です。
4.PCからPQI Air Cardに接続
PCからWiFiで写真を取り込む場合は、PQI AirCard+がAP(アクセスポイント)動作の場合は、ブラウザから 192.168.1.1 に接続すればOKですが、ST(ステーション)動作の場合は、IPアドレスを知る必要があります。
ルータの DHCP ログからIPアドレスを確認すると、192.168.12.32 となっていました。DHCPのIPを手動割り当てに変更して固定すると毎回確認する作業が不要となります。
ブラウザで 192.168.12.32 を入力すると、問題なく接続できました。しかし、モバイルルータ(ATermWM3600R)では上手くゆかなかったので、モバイルルータの設定に何か問題があるのかもしれません。
2013.2.24追記{
ATermWM3600R でPQI Air Card の IPアドレス固定に失敗していましたが、メーカのFAQで解決しました。詳細設定から、「DHCP固定割り当て設定」でPQIのMACアドレスとIPアドレスを設定しますが、割り当てるIPアドレスはDHCP割り当て範囲の中でないといけない事が判明。IPアドレスを固定する事ができました。 }
気になった点は・・・
RICOH CX6のプレビュー表示で、「Connect to Hotspot」画像を削除してAPに接続。CX6 の電源をOFF/ON すると「Connect to Hotspot」画面が復活しているハズですが、表示されない事があります。
PCでSDカードの中を確認すると、WSD0002.JPG が壊れているようです。ファイルサイズは正しいのですが、JPG画像と認識できません。「Factry Reset」画像を削除しても治らないので故障かと悩みましたが、CX6の設定でSDカード初期化を実行すると画像が復活しました。しかし、2回目からダメですので何か不具合があるようです。SDカードを初期化しただけだと、設定は初期化されないのは良いですが・・・
microSD を Trancend Class4 8GB, Amazon Class10 16GB, Lexer Class10 16GB で試しましたが現象は変わらず。デジカメは、RICOH CX6, RICOH R10, Canon IXY 910IS で同じ現象です。
2013.2.10追記{
PQI Air Card のファームウェア V147 で上記の問題は解決しました。}
RICOH CX6 のバッテリは、満充電の状態でWiFiをONにすると、約1時間で空になりました。互換の予備のバッテリを2個買っておいてよかったです。
続き PQI Air Card をV147に更新したら問題解消 を読む>>
- 関連記事
-
- RICOH CX6 純正ケース SC-100BK を買いました (2013/02/16)
- PQI Air Card をV147に更新したら問題解消 (2013/02/10)
- [NEXUS 7] やっぱりスリップインケースを買いました (2013/02/04)
- [NEXUS 7] フォトフレームにもなるASUS純正ドック (2013/02/03)
- RICOH CX6 を PQI AirCard でWiFi搭載デジカメに (2013/01/28)
- 動画の向きを回転させるにはコレだ (2013/01/27)
- 今更ですが、iPod nano 6Gを腕時計にしてみた (2013/01/14)
- RICOH CX6用 DB-100互換バッテリ (2013/01/13)
- [NEXUS 7] これだけは入れとけ、おススメ Android アプリ (2013/01/06)