2012-12-27
石油ファンヒーターの燃焼方式について調べると、現在市販されている、ダイニチはブンセン式、コロナはポンプ噴霧式、トヨトミはポット式と、それぞれ異なる燃焼方式を採用しているのが興味深い。石油ファンヒーターの製造販売は、2001~2002年に大手家電メーカーが撤退してからは、どれも同じ構造だと思っていたら、それぞれ違う方式を採用しているのだ。Wikipedia 石油ファンヒーター によると、どれも一長一短があるからなんですね(過去記事 すぐに温まる、石油ファンヒータはこれが買いだ の続き)。
ダイニチが採用するブンゼン気化式バーナは、灯油をヒータで加熱して気化させたガスを燃焼させる方式。余熱なしで点火時間が40秒と他に比べて短く、また安定した燃焼が得られるが、常に電気で灯油を加熱する方式であるので、他の方式と比較すると運転時の消費電力が多い(弱運転で60W~80W程度であるが、他の方式では10W前後)。また、灯油の質が悪いと、故障が発生しやすいというから注意しないとね。
(ダイニチ 石油ファンヒーターはどうやって燃えているの? より勝手に引用)
ダイニチでは、お客様向けのアフターサービス情報(DXネットワーク)で、メンテナンス情報を公開している。燃焼部のフレームロッドにシリコーンが付着したり、燃焼バーナーにタールが付着すると失火する症状になるそうだ(ダイニチのFAQに詳しく解説されている)。
検索すると、3年で壊れたという方もいるようです。おススメはしないが、ご自分で分解修理されている方もいるようです(モモンハン日記)。さて、ダイニチが何年で故障するのか楽しみだったりして・・・
コロナが採用するポンプ噴霧式(油圧送霧化式、ARCバーナー )は、気化筒を加熱して空気と灯油を送り込み、気化混合したガスを上部のバーナで燃焼する方式だ。点火時には、気化筒を電気で温めるので、時間がかかるが、点火すると電気による加熱が不要となるので、ブンセン方式と比べると消費電力が少ないという。燃焼用空気と送風用空気のファンが別であるので、送風力の調節範囲が広い。
石油ファンヒーターでは後発の、トヨトミが採用するポット式は、燃焼筒に灯油を流し込みヒータで直接加熱・点火する方式だ。 混合ガスを作らないのでどんな灯油でも燃焼させることが出来るので、去年の灯油でも問題なく燃焼できるそうだ。
燃焼方式の特徴を理解すると面白いですね。14年も壊れなかった三菱 KD-DX323は、Wikipeda によると、ロータリー式だったのかな。壊れていたハズでしたが、電源を入れてみると、なんと、点火しました。しばらく運転すると天板が過熱するので、温度センサーか何かが自動消火したのかもしれない。もしかすると、分解清掃すれば復活するかもね。三菱ファンヒーターの修理 に、分解方法が詳しく解説されている。
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