2012-05-06
ケースの板金加工ができたので、基板を配線してゆきます。配線と言っても LM338T と抵抗、コンデンサ数本だけですので、適当に配線しても大丈夫です(過去記事 デジタル(D級)アンプの電源を自作する の続き)。
ギリギリですが、なんとか収まりました。ホッ・・・
自作される方の参考になるよう、もう少し詳しく見てゆきます。
4700uF のコンデンサは端子が太いので、ユニバーサル基板の穴を大きくして押し込みました。基板のスペースを空けるため、基板からはみ出た配置にしました。
LM338T の配線を端に、DCIN と DCOUT を決めます。
さらに LCDパネル用の電源回路も配線します。こちらは、通常のブリッジと平滑用コンデンサに 50V1000uF(大きすぎるけど)、三端子レギュレータ 78L08 を使いました。すべて有り合わせ部品で作りました。電源トランスの12.5V 0.3A を接続します。
コンデンサの高さがギリギリです。
こちら側は、AC電源INから電源トランス、電源スイッチと綺麗に並びました。まだ余裕がありますが、FUSE を入れていない事に気がつきました。
DC OUTは、一般にMIC端子等に使われているコネクタです。DC OUT端子裏に 0.1Ω3W の金属皮膜抵抗(だと思う)を付けて、ここで電流を検出しています。この 0.1Ω が音質に影響しないかどうかは・・・
DC OUTにテスターを接続して、半固定抵抗を 12.50V に調整しました(DC ケーブルで電圧が下がる事を考慮)。DCケーブルをもっと太い線に変更した方が良いかも知れませんね。
ケースの蓋をして完成です。
LCDパネルの電流計は、電源を入れると [.199]~[.200] を表示しています。 かなり大きな音を流しても [.300] ぐらいです。瞬間的な電流はもっと流れていると思いますが。
BASS を効かせて最大音量にすると1A を超える表示も確認できました。LCDパネルの取説によると入力が 200mV を超えると、オーバーレンジとなり [1] を表示するそうです。このまま max 2A の設計でも問題無いでしょう。
2時間ほど最大音量で再生しましたが、LM338Tの放熱板もケースも電源トランスも、熱は問題ありません。これなら室温30℃を超えても問題無いでしょう。この用途であれば、平均の消費電流が少ないのでこれほど大きな放熱板は必要なかったかも知れません。
LCDパネルは、2-3回/秒で表示を更新していますので、表示がパラパラ変化するのですが、ピークホールド機能が無いので消費電流の目安が判る程度でしょうか。
ここはアナログメータの方が良かったかも知れませんね。左端の丸い電流計(2A)は、レトロで味があるのですが、奥行きがあるのでこのケースには使えなかったのですよ。しかも、上部が割れているし、交流仕様だし・・・
色々な音楽、映像を視聴してみます。最初の印象は、あれ音が違うと。まるで、別のアンプに替えたような変化です。しかし、少し雑な印象もあります。
そこで、デジットで購入したオーディオ用のフィルムコンデンサ 1uF(\60) を追加してみました。電解コンデンサ 9400uF に 1uF を追加して音が変わるハズが無いと思っていたのですが、音に艶が出るというかそんな感じがします。電源を自作すると、色々遊べそうです。
このケースのままでも、高さは厳しいですがもっと大きな基板を内蔵する事ができるので、3300uF 50V を 10個並べたら音は変わるのか興味が沸いてきますね。そんなにお金はかからないし・・・
電源を別にしても、どこかからPCのノイズが混入してきました。やはり、Voyage MPD のように再生用のPCを分離するより無いのかも知れませんが・・・
続き デジタル(D級)アンプの電源を自作する(3) を読む>>
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