USBオーディオをWASAPI排他モードで聴く

2012-03-12

PCオーディオをグレードアップする為にUSBオーディオを自作しましたが、Windows 7/Vista では 「WASAPI(Windows Audio Session API)排他モード」に設定すると、Windows のミキサーを介さずに直接ハードウェアに音源を流す事ができるので、さらに高音質で再生可能だという。しかも、お金をかけずに試せる・・・
また、これまではすべての音源を MP3 で保存してきたが、試しに Lossless なコーデック FLAC でCDを保存するとさらに音質が改善されました。

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音楽プレーヤーには iTunes を使って満足していたが、他にもオープンでフリーな音楽プレイヤーが多数あり、どれも高機能だ。WASAPI排他モードで再生する為に、Foobar2000, MediaMonkey, MusicBee と試してみたが、それぞれ特徴があって悩ましいな・・・

1.iTunes WASAPI共有モード
実は、iTunes にも WASAPI共有モードに設定する事が可能となっているそうです。

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QuickTime を起動して、QuickTime設定を開いて、オーディオの Windows Audio Session を選択します。しかし、これは WASAPI共有モードという設定で、ミキサーを経由してしまうのだ。試しに視聴してみたが、筆者は明確な差を感じられなかった。

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DOS/V POWER REPORT より引用しましたが、こういう事なんですね。
WASAPI排他モードを試すには、Foobar2000 等のこれに対応した音楽プレイヤーを使う必要があるようだ。

2.Foobar2000 でWASAPI排他モード

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Foobar2000 は、ユーザーインターフェイスや機能を自由にカスタマイズできる高機能なプレーヤでユーザも多い。日本語パッチも用意されているようです。
標準で画面レイアウトがいくつか用意されていて、これはかなり使える。

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標準では WASAPI排他モードに対応していないので、Foobar2000 Component から 「WASAPI output support 2.1」をダウンロードして、C:\Program Files(x86)\foobar2000\componentsフォルダに foo_out_wasapi.dll をコピーしておきます。

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Library-Configer を開いて、Playback の Output を開いて、Device に WASAPI で始まるデバイスを選択します。Buffer Length はデフォルトの1000msで使用しました。Output data format は 16-bit 以外を選択するとエラーとなりました。

WASAPI排他モードで再生すると、音楽のより繊細な部分が聞こえるようになった、尖った音というか、硬い音というか、なまりのない音になった。この違いは、50歳のおじさんの耳にも解った。
WASAPI排他モードで再生を開始すると、再生中は Wave音源が再生されなくなります。Skypeを起動している場合、同時に使用できないので注意したいところだ。

3.Exact Audio Copy で音楽CDをFLACで取り込む
さらに高音質を求めには、ロスレス方式でフリーの圧縮コーデック「FLAC(Free Lossless Audio Codec)」を利用した音楽CDの取り込みに挑戦しました。

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コーデックの特徴は、Car Watchの記事 FLACで始めるロスレス音楽生活(前編) に詳しい説明があったので引用させていただいた。
Apple Lossless もオープンソースになったので、今後対応したプレイヤーも増えるかもしれないが、FLAC の方がユーザも多いので間違い無いだろう。
音楽CDから FLACでリッピングするには、Exact Audio Copy を使う記事が多いようで、FLACで取り込むには FLAC Codec を組み込む必要があります。

20120312_0000

EAC-Compression Options を開いて、External Compression タブを選択。Use external program for compression をチェックして、[User Define Encoder] を選択。Use file extention には、.flac を入力します。C:\Program Files (x86)\FLAC\flac.exe を指定して、
Option には、
-8 -V -T "TITLE=%title%" -T "ARTIST=%artist%" -T "ALBUMARTIST=%albumartist%" -T "ALBUM=%albumtitle%" -T "DATE=%year%" -T "TRACKNUMBER=%tracknr%" -T "TRACKTOTAL=%numtracks%" -T "GENRE=%genre%" -T "COMMENT=%comment%" -T "PERFORMER=%albuminterpret%" -T "COMPOSER=%composer%" %source% -o %dest%
をコピペします(1.0 Beta2以降の場合)。
Bit rate は最大 [1024kBit/s] を選択、Delete WAV after compression をチェックして、Add ID3 tag のチェックを外しておきます(詳しくはこちらを参照)。

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なんとかFLACコーデックの動作を確認できました。しかし、Exact Audio Copy はcueシートを作成しギャップ検出するなど、忠実に音楽CDのCopyを作るのに適しているので高機能すぎるのだ。FLAC で音楽CDを取り込むには、もっと簡単な方法は無いものか・・・

そこで、リッピング機能を搭載した音楽プレイヤー MediaMonkey, MusicBee を試してみました。長くなったので、ここまで。

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トヨタ ハリアー、スズキ ハスラー、ダイハツ タントのチープな改造ネタを公開。バイクはヤマハ TDR125。OPPO Reno5 A、PC周辺機器、デジタル一眼、電子工作、PCオーディオ、ホームシアター、TEAM SHACHIなどの雑記です。 Since 30,Apr 2017

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