2013-11-16
DS-DT308BK と SDR# でソフトウェアラジオを試すと、受信感度があまり良くないのが残念。そこで、ヘンテナを自作する事にした。以前、地デジ用(500MHz帯)のヘンテナを自作したが、今回は 航空無線用(120MHz帯) のヘンテナで実験してみる事にした。
ヘンテナは、簡単な構造で利得がある。寸法も適当で大丈夫だから実験に使うにはちょうどいい。波長λ(m)=300/周波数(MHz) x0.95 で計算すると 120MHz では λ=2.375m となりましたので、240cm で設計しました(参考記事 アンテナの自作)。
実験用なのでエレメントは余った線材を使っています。同軸ケーブルは、これも余っていた3C2V(75Ω) です。同軸を加工したシュペルトップバランでヘンテナに接続しています。上部にプラスチック製のハンガーを取り付けて、物干し竿にかけるようにしてみましたが・・・
ヘンテナの自作方法は、前の記事 ハリアー改造 地デジアンテナ を参考にしてください。
波長λ=300/120MHz x0.95 ≒ 2.4m
λ1/2 =120cm
λ1/4 =60cm
λ1/6 =40cm
λ1/10=24cm
です。
※この記事を書きながら λ1/10 のところを λ1/20=12cm で作ってしまった事に気がつきました。明日、修正しておきます。
シュペルトップバラン(平衡-不平衡バラン)の全長は、λ1/4x0.68 = 40cm となる。かぶせた網線が空気で酸化するので、黒いブチルゴムテープを巻いてあります。
物干し竿にかけると長さが足りない。最近のマンションは外から見えないように、低い位置に物干し竿があるんですよ。
避難通路になっている壁にかけるとちょうどいい。避難通路の壁は石膏ボードなので水分を含んでいなければ電波は通るはず。
冬は窓を開けると寒いので、実験用ですがエアコンダクトの穴に同軸ケーブルを通しました。
144/430MHz のアンテナケーブルも一緒に通しておきました。
3C2V にF型コネクタを加工して完成です。
USB延長ケーブルの両端にフェライトコアを入れました。PCのノイズがUSBケーブルがアンテナになって放出されているようです。これでノイズフロアが10dB程下がる事もある。
写真のフェライトコア LF-501B(内径5.2mm)はUSBケーブルよりも穴が少し大きかったので、LF-35B(内径4.0mm)の方が良かったかもしれません(どちらも秋月電子で@50円)。
FM放送の感度は劇的に改善しました。
航空無線は、管制塔(羽田空港)の無線もなんとか聞こえる場合もある程度に改善。
もう少し期待していたのですが、寸法を決め打ちで作ったので、給電位置を調整してインピーダンスをマッチングさせるともう少し良くなるかも・・・
2013.11.17追記{
1/10λ部分の寸法を修正しました。
航空無線の受信感度が少し改善したかもしれません。
}
続き ワンセグチューナでソフトウェアラジオ(SDR)を試す[4] を読む>>
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