2013-09-09
USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ iBasso Audio D zero-SE がAndroid端末とのデジタル接続に対応したという。GALAXY S3 では、USB接続するだけでAndroid標準の「Playミュージック」でヘッドフォンアンプから音が出るそうだ。これは、Android 4.1(Jelly Bean) で USB Audioに対応したためだ。GALAXY S3 が動作確認済みになっているが、全てのAndroid端末にも対応しているわけではないらしい。
調べてみると、NEXUS 7 は制限されていて、root化 してカーネルに USB Audio を組み込む必要があることが解った。これに挑戦するのはちょっと敷居が高いな。
iBasso D zero-SE は、今が旬の ESS Technology製のDAC SABRE ES9023 を搭載しているし価格もリーズナブルなので、買う気になっていたのに残念だ。
しかし、USB Audio Recorder PRO をインストールすれば、root化しないでも USB Audio DAC を接続できるというので、自作したUSB DAC(PCM2706)で試して見ることに・・・・
USB Audio Recorder PRO はGoogle Play の有料ソフトウェアなので、最初は TRIAL version で試すのが良さそうだ。
TRIAL version はWebからのダウンロードとなる。
設定-セキュリティ を開いて、提供元不明のアプリのインストールを許可するにチェックをしておく必要があります。インストール後はチェックを外しておくことをおススメする。
ダウンロード後に[ファイルを開く]をタップするとインストールが始まる。
インストールが終われば[完了]をタップ。
USB Audio Recorder PROは、WAV, OGG, FLAC, AIFF に対応しています。本来は、USB DACで録音・再生するソフトウェアであるが、再生の部分のみを使いますので、FLAC音源を/strage/emulated/0/Music/ に COPYしておきます(過去記事 PCにファイル転送・共有するには を参考にしてください)。
先日購入したOTGケーブルで USB DAC を接続してから USB Audio Recorder PRO を起動します。 Nexus Media Importer をインストールしていると USB DACを接続すると自動起動するかもしれませんが、これは閉じておきます。
USBデバイスへのアクセス許可を要求されるので、[OK] します。
とりあえず、TRIAL version で使用しますので、[No,thanks] します。TRIAL version は15分の使用制限がかかっていますが実験には十分です。
USB DACが接続されていない場合、又は、ドライバが対応してい場合は Error が表示されますので、接続を確認してください。
USB Audio Recorder PRO の動作条件はこちら。iBasso Audio D zero が動作確認済みになっていますが、D zero と D zero-SE はDACが異なるので要注意です。D zero-SE と同じ ESS Technology のDACを使っている Audioquest Dragonfly は対応になっているので動作するかもしれませんが。
今回は、PCM2706 を搭載した自作USB DAC を使用しました。コンデンサをAudio用に変更するなどしてチューニングをしてあります。
I/O を開くと、USB DACを認識している場合は、Output に 44100Hz, 16bit Output 1 STEREO など数値が表示されているはず。USB DAC がハイレゾ音源に対応していれば、192000Hz 24bit など選択できると思います。PCM2706は、44.1kHz/16bit のみなので変更できませんでした。音源は再生する音源に合わせて FLAC に変更しました。MP3は再生できません。
MIXERは、起動時にボリュームMAXになっているので、このくらいにしておきます。毎回、MAXに戻ってしまいます。
PLAY LIST を開いて、フォルダアイコンをタップしてFLAC音源のある場所を指定します。これも保存されないようだ。[PLAY]でFLAC音源が USB DACから再生できれば成功。
MAIN に戻ると再生画面になる。USB DACが対応していないハイレゾ音源 96kHz/192kHz 24bit を再生する事はできませんでしたので、ダウンコンバージョンの機能は無いようです。
USB Audio Recorder PRO は録音+再生するソフトウェアですので、プレーヤとしての機能は低いので実用レベルでは無いようです。また、Android標準の「Playミュージック」 や 「Poweramp」等のユーザアプリから USB DACで再生する事はできません。これは、アプリケーションレベルで USB DACを制御しているので、他のアプリから再生できないのです。やはり、Android に USB Audio を組み込まないと、まともに使えないというのが私なりの結論です。
今回の実験では、FLAC音源を USB DACで再生すると、メリハリがあり力強く抜けが良い音質となりましたが、低音の量感が不足しているように思いました。USB DAC のヘッドフォン出力にあるカップリングコンデンサを変更したら良くなるかもしれません。
なお、MUSILAND Monitor03 US Dragon は、FPGAで設計された独自のDACで、しかもマイナーなので USB Audio Recorder PROは認識してくれませんでした。
ところで、「Playミュージック」を久しぶりに試したら、FLAC 44.1kHz/16bit が正常に再生可能となっていました。mp3 よりFLACの方が若干良くなる(差は微妙です)。
イコライザー機能には、FXブースター、バスブースト、サラウンドサウンド の設定があり、音質がかなり良くなっていました。
「Poweramp」ではハイレゾ音源192kHz/24bitのFLACも再生可能でした(ダウンコンバージョンしているらしいけど)。やはり、Android のオーディオプレーヤはこれが定番でしょう。
NEXUS 7 が USB Audio をネイティブで対応してくれるのを待つしか無いのですが、新NEXUS 7(2013) も同じなのかな・・・。
参考記事
AndroidでもUSB接続できる小型アンプを試す (AV Watch)
AndroidとUSBオーディオを接続する注目アプリ (AV Watch)
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