2013-06-02
SC-LX76にHDMIで接続したテレビは、ARC(オートリターンチンネル)に対応していないので、RCAオーディオケーブルで音声ラインを接続していた。今回は、これを 光デジタルケーブル(SPDIF)で接続。また、USB-DAC/DDC Monitor03 US Dragon も光デジタル接続に変更しました。
全く予想していませんでしたが、SPDIF 光デジタルで 192kHz/24bit/STEREO を伝送するのは簡単ではないようで、使用する光デジタルケーブルにより対応できない場合があるようです (過去記事SC-LX76 設置(2)の続き)。
Amazonベーシック TOSLINK オプティカルケーブル 1.8m 609円 ★★★★
BlueRigger製 Toslinkオプティカルケーブル 1m 270円 ★★
SPDIF(Sony Philips Digital InterFace)は、リニアPCMで2Chのデジタル音声を1本のケーブルで伝達する事ができる。コネクタは、東芝が規格した TOSLINK (トスリンク) という角型が一般的だ。携帯オーディオではミニプラグと共用できる丸型コネクタ(光ミニプラグ) を採用しているが、形状が違うのみで信号は互換となっているという (Wikipedia S/PDIF)。
SPDIFには、光デジタル(Optical オプティカル)と同軸デジタル(Coaxial コアキシャル)があり、光デジタルよりも同軸デジタルの方が音が良いという説を発見した。
デジタル信号の伝送媒体で音質に差が出るような事は考えにくいと思いましたが、PCM信号は 0 と 1 のデジタル信号でも、信号を送る時間はアナログなので、CDと同じで読み取りタイミングがずれるとジッタとなり音質に影響する可能性があるのだ。
SPDIFの規格 を見ると、当初は 44.1kHz/16bit(CD)、48kHz/16bit(DAT) でしたので、ハイレゾ音源を送る事は想定されていない規格でした。最新のAES/EBU規格では192kHz/24bit に正式対応しているようですが、市販の光デジタルケーブルは規格があいまいだ。単純に計算しても、192kHz x 2ch x 24bit を伝送するには 9.216Mbps となるので、これを遅延なく正確に伝送するのは容易ではないハズだ(規格の問題)。
光デジタルケーブルにも 5,000円 を超えるような高級品も売っているが、光ケーブルの媒体にはプラスチック製、ガラス製光ファイバー、石英ファイバーなどがあり、それぞれ減衰量が異なる。コネクタの加工により乱反射して減衰する事もあるそうだ。
普通の音声伝送では差が出なくても、192kHz/24bit の信号を送るのは難しいのかもしれない。
同軸デジタルの場合でもインピーダンスが合っていないと信号の反射が起こるし、電気的ノイズや磁気の影響を受けるかもしれません。
光デジタルでも同軸デジタルでも、きっちり設計されていれば音質に差は出ないハズなんですがね・・・
とりあえず、Amazonで人気のケーブル Amazonベーシック と 安価なBlueRiggerを買ってみましたが・・・
Amazonベーシック デジタルオーディオ光学ケーブル(1.8m)は、フラストレーションフリーパッケージ (FFP)で梱包されているが、これで十分だ。
BlueRigger Toslinkオプティカルデジタルオーディオケーブル(1m)を一緒に購入したが、別々に配送されてきました。送料込みで270円でしたので利益は無いと思うが・・・
Amazonのカスタマレビューでも少々難があるという方がいたので確認してみたかったのだ。
どちらも透明のキャップが付いている。
1.BlueRiggerをTVに接続
BlueRiggerの方が金属部分が少し長いのが気になる。TV側は最後まで挿入できたが、SC-LX76側は最後までカッチリロックできない感触でした。簡単には抜けないし、後まで挿さなくてもアンプから音声が出るほど感度が高いのでテレビ音声の伝送には問題ありませんでした。
TVの音声出力設定を PCM から AACに変更しておきます。最近は、5.1Ch で放送される番組が増えてきましたが、PCM では2Ch(ステレオ)で出力されてしまいます。AACに変更すると SX-LX76 で 5.1Ch にデコードして再生できるようになります。
2.AmazonベーシックをUSB-DAC/DDCに接続
Amazonベーシックのケーブルは太目であるが柔らかくてしなやかだ。HIGH PERFORMANCE LOW LOSS DIGITAL OPTICAL INTERCONNECT WITH PREMIUM GRADE OPTICAL FIBER と書いてある。こちらはカッチリロックされる(あたりまえだが)。この価格差なら、こちらがおススメ。
USB-DAC/DDCはこれまでRCAケーブル(アナログ)で接続していたが、光デジタルケーブルに変更しました(もちろんAmazonベーシックの方を使いました)。
USB-DACはASIO-PCM変換のみで、SC-LX76 のDACを使う事になります。DAC以降のアナログ回路で音質に差が出るので心配していたが、音質は全く問題ありませんでした。SC-LX76は、アナログ回路にもそれなりの部品を使っているのでしょうね。
ところが、192kHz/24bit のFLACを再生すると音が途切れて再生できませんでした。AudioGateで 96kHz にダウンコンバージョンすれば再生可能でしたが、ケーブルの問題なのかな・・・
この問題は SC-LX76 設置(5)、光デジタル192kHz/24bit FLAC で解決しました。
SC-LX76は、光デジタルINが2系統しか無いので、COAXIAL IN が2系統残っているが光デジタルの予備が無くなってしまいました。IN[1]は(TV)、IN[2]は(DVR/BDR) と書いてあるが、接続先は設定で変更する事ができるようになっている。
最近のAVアンプはHDMIで接続するのが前提になっているので、HDMI以外の接続をする場合要注意だ。映像系では、日本ではあまり使わないコンポーネンツ端子が3系統あり、全く使わないコンポジット端子は4系統用意されているが、もしかすると使うかも知れないD端子やS端子は全く無い。これから買う機器は HDMI対応しているハズなので困る事は無いが、あまり調べないで SC-LX76 を買ってしまいました。
次は、B&W CM5 を買うまで使っていた ONKYO D-308M を SURROUND に接続して 4.0チャンネルを試してみる。SC-LX76はバイアンプ接続も対応しているので試したいな。
続き SC-LX76 設置(4)、4.0chサラウンド、フロントバイアンプ を読む>>
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