2013-03-31
B&W CM5 にUSB-DAC/DDC(Monitor03 US Dragon)とD級デジタルアンプ(LEAD Audio K4-21)を接続してPCオーディオを楽しんでいる。最初にスピーカにお金をかけたのは正解だったのではないかな。次にPCオーディオをグレードアップするするなら、B&W CM5 の性能を引き出してくれるアンプを買いたいのですが、この中華デジタルアンプのコスパが良すぎるので、実に難しい。
DENON PMA-2000RE 127,600円~135,900円
Pioneer SC-LX56 105,197~115,799円
2CHのオーディオ用プリメインアンプなら DENON PMA-2000RE/1500SE か マランツ PM8004 あたりが良さそうだ。従来のAVアンプでは多チャンネル化の為に音質を多少犠牲にしていたが、最近のAVアンプは高音質を実現している機種もある。ミドル・ハイクラスでは Pioneer SC-LX86/LX56、エントリークラスでは SONY STR-DN2030が人気を上げているようだが・・・
1.HiFiオーディオ プリメインアンプ
2CHでピュアオーディオを追求するアプローチは昔と変わり無いようだ。電源を強化し、大電流を扱える素子でドライブ。チャンネルセパレーションを上げて筐体は振動対策をするなど地道な努力を続けている。現在でも上位モデルでは、MM/MCカートリッジに対応している機種もあるのが驚く。まるで 1981年に購入した SANSUI AU-D907F Extra と求める方向は変わらないのだ。当時、少し無理をして上位モデルを買っておいたので、少しメンテナンスすれば今でも使えそうだが・・・
価格.com(プリメインアンプ) を見ると、1位に TEAC A-H01-S 29,044円がランクイン。24bit/192kHzのUSB D/Aコンバータ(Burr Brown PCM5102)に 40Wx2(4Ω)のクラスDアンプを搭載している。このようなPCオーディオ製品が1位になるとは意外だ。
DENON は、PMA-390RE/1500SE/2000RE とラインナップを揃えており、どの機種も長期間上位にランクインしているが、そろそろ PMA-1500RE が出る頃か。
マランツ PM8004 は、売れ筋 12位ですが、秋葉原の店頭で視聴した限り B&W CM5 と相性が良さそうだ。プリメインアンプに 6万円くらい出せば基本性能は十分だと思うが、頻繁に買い換えるものでも無いので、買うとすれば、上位の14万円クラスの PMA-2000RE あたりを買うのが良いかもね・・・
2.デジタルオーディオに対応したAVアンプ
従来のAVアンプでは、5.1Ch/7.1Ch/9.1Ch とマルチチャンネルアンプに対応する為、アンプ部に十分なコストをかけられなかった。しかし、最近の機種ではAVアンプでも音質改善に力を入れているようです。D級(クラスD)のデジタルアンプなら消費電力が少ないので、コストをかけずに基本性能の上げる事ができる。さらに DLNA や AirPlay などネットワークオーディオへの対応や24bit/192kHzのハイレゾ音源に対応。さらに USB DAC機能を搭載するモデルもある。
各社より、最新機能を搭載したモデルがリリースされており、どれも目が離せない。各社共、AVアンプは春と秋にモデルチェンジがあり、エントリーモデルと上位モデルのリリース時期をずらしているようだ。AVアンプは、毎年新機種が出る激戦市場のようだ。
価格.com(AVアンプ) では、1位が SONY STR2030 で SONY が1位になるのは珍しいのでは無いかな。
SONY STR-DN2030 43,890円~48,670円
2012年10月発売のSONYのエントリーモデル。パワーアンプは上位モデルのディスクリート回路を専用モジュール化して小型化を実現。7.1Ch のフロントハイスピーカーにも対応。定格出力は、100Wx7。センタースピーカーリフトアップ機能も面白そうだ。
DLNA機能の他、ES Remote という“丸投げ方式”のDMC機能を持つ。24bit/192kHz 対応のFLAC/WAVネットワークオーディオ再生が可能で、Ethenetハブ機能も備える。前面のUSB端子に音源の入ったストレージを挿して再生する事もできるようだ。3つの「コンサートホールモード」を備える。
自動音場補正機能「D.C.A.C.」により、あまり難しいセッティングを考えずに使える所が売りのようだ。
参考記事:AV Watch ソニー金井隆氏に聞く「クラス最強AVアンプ」の実力
SONYは、これまで選択肢に無かったが、新技術を積極的に取り入れ、価格もこなれているので、エントリーモデルを買うなら興味深い存在だ。
YAMAHA RX-V575 47,086円
2013年4月に発売予定のYAMAHAエントリーモデル。ネットワークオーディオ機能は24bit/192kHzのFLAC/WAV再生に対応。DLNA や AirPlay で MP3/WMA/AAC の再生もサポートする。もちろん、YAMAHA おなじみの音場創生技術「シネマDSP」も搭載。
定格出力は 80Wx7Chで、フロントバイアンプ駆動も可能。
まだ発売されていない機種なので何とも言えないが、エントリーモデルでも 24bit/192kHzのFLAC/WAV再生に対応しているあたりは SONY STR-DN2030 に追従しているのか。
参考記事:AV watch ヤマハ、24/192対応のエントリーAVアンプ2機種
YAMAHA AVENTAGE RX-A3020(B) 179,800円~191,435円
2012年9月発売の ハイクラスAVアンプ「AVENTAGE」の最上位モデル。アンプとしての音質の底上げを図ったという。視聴環境最適化システムの「YPAO-R.S.C.」、VPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)、シネマDSP HD³などを搭載する。AVアンプでオーディオを中心に聴く場合は、これも検討したい。
参考記事:AV watch ヤマハ、「RX-A3020」などAVアンプ・AVENTAGE 3種
価格.comでは、同時期に発売した パイオニア SX-LX86 に人気を取られてしまったのか、RX-A3020/A2020 は盛り上がっていないのが気になるが、かなりお買い得な値段まで落ちてきた。
Pioneer SX-LX56 105,197~115,799円
2012年7月発売の パイオニア中級モデル。SX-LX56 から Class Dの「ダイレクト エナジーHDアンプ」を搭載した。下位モデルの SC-2022 が 130Wx7.1Ch(8Ω) 、SX-LX56 は 130W x9.1Ch(8Ω) に対応している。4Ωのスピーカにも正式に対応した。
ネットワークプレーヤーは、AirPlayとDLNA 1.5に準拠。DLNAは、MP3/WAV/FLAC/AAC/WMAに対応。24bit/192kHzのFLAC/WAVにも対応している。全面のUSB端子のUSBストレージから再生もできる。自動音場補正機能は、付属のマイクを使って計測する「Advanced MCACC」となる。
参考記事:AV Watch パイオニア、Class Dの中級AVアンプ2機種
先のエントリーモデルと比較しても。中級機らしい仕上がりとなっている。価格もこなれているので、予算が許せば買いだ。
Pioneer SC-LX86 209,790円~230,130円
2012年9月発売の パイオニアハイエンドモデル。定格出力は140Wx9.1Ch(8Ω)となる。USB DAC機能を搭載しており、アシンクロナスモードでFLAC/WAV 32bit/192kHz までのファイルに対応可能となっている。DSDファイルの再生に対応。bit拡張処理機能「Hi-bit32 Audio Processing」も搭載しているという。
参考記事:AV Watch パイオニア、USB DAC機能も搭載したAVアンプ最上位「LX86」
ハイエンドらしい仕上がりで評判も良いが、定価 330,000円 というのが驚き。SC-LX86/76/56 は、3機種共「ClassD ダイレクト エナジーHDアンプ」を搭載するが、細部の設計は異なるのだそうだ。店員によると、SC-LX86/76 で音質の違いはわずかであるが、SC-LX56 とは明らかに違うらしい。しかし、SC-LX56 定価175,000円 と SC-LX86 で2倍の価格差を感じる事ができるかどうかが問題だ。USB DAC は、新しい製品が次々出てくるので、USB DACは外付けでRCA(アナログ)で接続する事にして、USB DACを搭載しない SC-LX76 152,700円~168,000円 を買うのか良いかも・・・
まとめ
こうしてスペックを比較していると、高級プリメインアンプよりも中級AVアンプの方が魅力的に映る。Class D デジタルアンプを搭載したパイオニア SC-LX86/76 か 非デジタルアンプの YAMAHA RX-A3020/A2020 が良いのか悩ましい。
SC-LX56 の後継(SC-LX57)があと数ヶ月で発表されるかも知れないが、価格が熟れるのに半年はかかる。最先端の技術開発・競争が面白い世界ですが、欲しい時が買い時。やっぱり、「いつ買うか?今でしょ」
続き Pioneer SC-LX76 を買いました を読む
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