2014-11-03
Anker 40W 5ポート USB急速充電器を買いました。純正のUSBアダプタよりも早く急速充電できるのかと思いましたが、変化ありませんでした。
そこで、2.4A 対応のUSB急速充電ケーブルなら、もっと早く充電できるのか試してみましたが結果は同じ。色々試した結果、純正ではないUSBケーブルで充電すると、急速充電されずに違いが確認できましたが・・・
オウルテック 2.4A出力対応 急速充電ケーブルが人気です(GIGAZINE記事)。充電専用なので、PCに接続してデータ通信には使えません。長さは 20cm, 50cm, 1.5m, 2.5m から選択できる。赤いUSBコネクタを使っているのは、通常にUSBケーブルと区別する為らしい。太めのケーブルを使って 2.4A 流れた時の電圧降下を防げると言うが、凄そうなイメージづくりでな無いかな。巻取り機能が付いたタイプもある。
PLANEXの巻取り式ケーブルは、巻取り部分にスイッチが付いていて、ACアダプタ接続 と パソコン接続(データ通信可能)を切り替える事ができる。ケーブルはオウルテックよりも細めですがが、これ一本で兼用できるので便利ですね。
ルートアール製は、オウルテックより安価で 2.4A に対応している。長さは 20cm, 1.0m, 2.0m から選択できる。今回は1.0mの急速充電ケーブル と 20cmの急速充電ケーブルと電圧・電流チェッカーがセットになったものを購入しました。
ルートアール 超急速充電microUSBケーブル 1.0m RC-UHCM10R 599円 ★★★
ルートアール USB 簡易電圧・電流チェッカー 0.2m micro USB高速充電ケーブルセット RT-USBVA1HC 899円 ★★★★
1.ウォークマン NW-ZX1の場合
バッテリは、80%ぐらい残っている状態で試したので、最大充電電流では無いかもしれません。
ウォークマン NW-ZX1付属USBケーブル(0.56A)
ルートアール充電専用ケーブル1.0m(0.74A)
NEXUS 7(2013)付属USBケーブル(0.74A)
Kindle付属USBケーブル(0.54A)
モバイルバッテリ付属充電専用ケーブル(0.75A)
意外だったのはウォークマン付属の純正ケーブルでは 0.56A なので急速充電になっていません。これと比較すると、急速充電ケーブルに交換する価値はありそうです。
NEXUS 7(2013) 付属のケーブルは、細めですが急速充電対応なので優秀ですね。Kindle のUSBケーブルは、長いからでしょうか。
※「充電専用ケーブル」とは、PCとデータに使えないUSBケーブルです。
ウォークマンは専用の[WMポート]になっているので、これをmicroUSBに変換するアダプタを使っています。
2.NEXUS 7(2013)の場合
NEXUS 7(2013)付属USBケーブル(1.16A)
ルートアール充電専用ケーブル1.0m(1.15A)
Kindle付属USBケーブル(0.82A)
モバイルバッテリ付属充電専用ケーブル(1.15A)
NEXUS 7(2013) を付属の充電ケーブルと急速充電ケーブルで比較すると、5.14V 1.15A 前後でしたので差がありません。NEXUS 7に付属のUSB電源に変更しても同様の結果でした。Kindle のUSBケーブルは、0.82A しか流れないのは、細くて長いからでしょうかね。
純正でないUSBケーブルを使う場合は、急速充電になっているが確認する必要があります。
3.急速充電のしくみ
NEXUS 7(2013) は急速充電が始まると Battery Mix の表示が [充電中(AC)] と表示されるようです。しかし、NW-ZX1 では、0.54A の時も 0.74Aの時も [充電中(USB)] と表示されていましたが・・・
規格で USB2.0 では 5V 500mA、USB3.0 では 5V 900mA と決まっているので、PCに接続した場合、これ以上の電流を流すと、真面目に設計されているUSBポートは電流遮断されます。ソフトウェアで電流検知している場合やポリスイッチで保護している回路なら、負荷を外してしばらく待つか、電源を再投入すると復帰しますが、保護FUSEが溶断すると、そのUSBポートが使えなくなる事もありますので、PCに接続する場合に、高速充電ケーブルを使うのは危険です。
本体側(NEXUS 7, NW-ZX1など)が急速充電を開始するには、接続相手がPCなのか、USB電源なのか検知する必要があります。急速充電のしくみはUSB規格で定義されているようで、専用の回路が搭載されています(参考 Adapter power IC speeds adoption of universal USB charging)。
USB電源側で上記のような回路にする事で、急速充電対応である事を本体に認識させる事ができます。充電器が対応していない場合は、急速充電ケーブル側に 200Ωの抵抗でD+/D-をショートすると、急速充電を開始できます。
純正のUSBケーブルで急速充電できるのは、USB電源の中にこの回路が入っていると考えると、急速充電できる説明がつきますね。また、急速充電ケーブルは、D+/D-がUSB Aに接続されていませんので、ケーブル内部でD+/D-をショートしているという事らしい。
Anker 40W 5ポート USB急速充電器 や NEXUS 7付属のUSB電源など、急速充電に対応したUSB電源に接続すると、D+/D- は通常接続のUSBケーブルで急速充電が始まるので、急速充電ケーブルに交換しても差が出ないという訳ですね。
しかし、Apple iPhone/iPad では、急速充電の判定が異なるそうで、Anker の PowerIQ は、どちらでも対応できるように工夫されているって事らしい。
Kidleに付属のUSBケーブルのように、細くて長いUSBケーブルを使うと、ケーブルの電気抵抗による電圧降下で急速充電の電流が不足するようです。
4.おまけ
以前購入した ルートアール USB 簡易電圧・電流チェッカー RT-USBVA2C (Rev.2) と一緒に接続すると 0.03A 0.1V の差がありました。
最初は、このくらいの誤差があるのかと思いましたが、2段に接続すると出力側に付けた 簡易電圧・電流チェッカー が消費する電流と電圧降下が上乗せされる。表示が正しいとすれば、簡易電圧・電流チェッカーは、このくらい消費しているという事ですね。
急速充電ケーブルは不要だったかも知れませんが、簡易電圧・電流チェッカーをUSB電源に付けておくと充電状態が見えるので便利ですよ。
続き [NEXUS 7] Aukey Qiワイヤレス充電パッド を読む>>
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