REGZA 42Z8 タイムシフトマシン、玄人志向HDDケースの問題はコレだ

2014-06-16

REGZA 42Z8 のタイムシフトマシン用として 玄人志向 HDDケース(GW3.5AA-SUP3/MB) に WD 3TB HDD を組み込んで2台接続、正常に動作していました(過去記事はこちら)。しかし、同様の構成で2台接続すると1台しか認識しないとコメントをいただいたので、検証する事にしました。

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筆者の場合、2台の内1台は、2012年9月に組み立てたGW3.5AA-SUP3/MB を転用したので正常に動作しましたが、同じ型番でも最近のHDDケースは微妙に動作が異なるようです。今回、GW3.5AA-SUP3/MB と WD30EZRX-1TBP でもう1台組み立てたので、新型2台をタイムシフトマシンの A と B に接続すると問題が再現しました。

2014年4月に USB3.0 HDD WD Elements Desktop 2.0TB をREGZAの通常録画用に購入したが、こいつはドライブの振動がTVスタンドに共鳴して”ブーン”とうるさいのだ(ドライブからの直接音はほとんど聞こえないので設置環境によると思います)。
秋葉原で WD 3TB HDD が安かったので、タイムシフトマシンの検証用に購入。タイムシフトマシンの検証後は、通常録画用で使用する計画です。

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玄人志向 HDDケース GW3.5AA-SUP3/MB 2,158円(1,999円+税)
WD 3TB HDD WD30EZRX-1TBP  9,914円(9,180円+税)

店頭では税別表示なので、すごく安く見えるが・・・

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2014年1月に購入した GW3.5AA-SUP3/MB とACアダプタの形状は同じでした。以下、2014年に購入したものを GW3.5AA-SUP3/MB(2014)、旧型をGW3.5AA-SUP3/MB(2012) と区別して呼びます。

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これで、GW3.5AA-SUP3/MB が 3台並びました。
検証するために、旧型 GW3.5AA-SUP3/MB(2012) を通常録画用に接続、新型 GW3.5AA-SUP3/MB(2014) をタイムシフトマシン A と B に接続しました。

Rr0010890

Rr0010891

すると、1台しか認識しない現象が発生。Aのみ接続して設定後にBを接続したり、色々試したが認識しません。コメントをいただいた方と同じ現象が再現しました。

同じ型番のUSB HDDは、個体を識別するのに内部では USB/Descriptor(DeiceID) で区別するのですが、これが区別できていない現象と予想。DeviceID には、Vendor ID(VID)、Product ID(PID)、シリアルナンバーが含まれていますので、PCにHDDを接続して usbview で Device ID を確認しました。

(1)GW3.5AA-SUP3/MB(2012)
2012年9月に購入した旧モデルです(ACアダプタの形状が違います)。

Id1

idVendor(0x152d), idDevice(0x539) から、JMS539 SuperSpeed SATA II 3.0G Bridge が使われている事が解ります。iSerialNumber(0x03) は、 STRING Descriptor の Index 番号を示しています。0x00 の場合は、シリアルナンバが無い事を意味しますが、0x03 なので Index 3 にシリアルナンバがあるという意味。

1

STRING Descriptor を確認する方法が無いかと調べると、デバイスマネージャから "USB大容量記憶装置" のプロパティで確認できました。シリアルナンバらしき文字列があります(Windows8.1の場合)。

(2)GW3.5AA-SUP3/MB(2014)
まず、2014年1月に購入したモデルを確認しました。

Id2

idVendor(0x152d), idDevice(0x539), iSerialNumber(0x03) は旧型 GW3.5AA-SUP3/MB(2012) と同じでした。唯一、bcdDevice が 0x0003 と 0x0100 が違いますが、bcdDevice は、Device バージョン番号(BCD)で関係しないようです。

2

デバイスマネージャから STRING Descriptor を確認すると、シリアルナンバに 123456789 という怪しい数字が入っていました。
今回購入した GW3.5AA-SUP3/MB(2014) も全く同じ STRING Descriptor でしたので、REGZA 42Z8 が A のドライブと B のドライブを識別できなかったのは、これが原因と判明しました。

現行の玄人志向 USB3.0 HDDケース GW3.5AA-SUP3/MB(2014) は、USB Device ID のシリアルナンバ が共通になっているので、単独で使用するのはOKですが、2台接続すると問題が出ます。おそらく、コストを下げる為に 個体にシリアルナンバ を書き込む作業を省略しているのですね。シリアルナンバを書き込むツールがあれば、ユニークな値にする事で回避できますが、そのようなツールは公開されていないようです。

検証できたので、今回購入した GW3.5AA-SUP3/MB(2014) を通常録画に設定。タイムシフトマシンは、旧型 GW3.5AA-SUP3/MB(2012) と新型 GW3.5AA-SUP3/MB(2014) の組み合わせに戻しました。タイムシフトマシンのコントローラと通常録画のコントローラは別基板になっているので、この接続であれば 3TB x3台 が正常に動作しました。

(3)USB3.0 HDD WD Elements Desktop 2.0TB
ついでにシリアルナンバを確認しておきます。

Wd2tb_id

Wd2tb

シリアルナンバはセットされていましたので、このドライブもタイムシフトマシンに使えると思います。

まとめ
タイムシフトマシンに 玄人志向の GW3.5AA-SUP3/MB(2014)は使わない方が良いようです。玄人志向のHDDケースが全部ダメでは無いと思いますが、まず、1台購入してシリアルナンバがセットされているか確認してから、2台目を購入すると良いでしょう。

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